研究課題
基盤研究(C)
リステリア感染によって宿主食細胞(マクロファージ)に誘導されるサイトカイン(IL-1α/β)応答の機序を解析した。リステリアの細胞質への侵入に伴って、菌体由来のDNAが細胞質内の異物認識受容体の一つであるAIM2によって認識され、ASCを含むインフラマソームが形成された結果、caspase-1が活性化されIL-1βの成熟化が引き起こされる。同時に、カルシウムシグナル経路も活性化されカルシウム依存性たんぱく質分解酵素であるカルパインが活性化されIL-1αの成熟化が引き起こされると共に、成熟化したIL-1α/βはオートファジー経路あるいは分泌リソソーム経路を介して細胞外に分泌されることが示唆された。
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