研究概要 |
Salmonella enterica serovar Typhimuriumが有するSalmonellaPathogenicity Island 2の領域内に存在している新規病原因子であるSpiCは,鞭毛繊維の構成タンパクであるFliC,さらにタイプ1線毛の構成タンパクであるFimAの発現に関与していることを明らかにした.サルモネラを感染させたマクロファージにおいて, SpiCはFliCやFimAの発現を介して細胞内カルシウムイオンの増加を促し,カルシウム・シグナル伝達経路の活性化を介して, Salmonella-induced filamentの形成を誘導することにより,サルモネラのマクロファージ内増殖に関与していることが判った.
|