研究課題/領域番号 |
20590636
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
渡辺 雅史 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (90280974)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2010年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2008年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 社会医学 / 感染症 / 環境 / 都市 / ウイルス / 空中浮遊細菌 |
研究概要 |
本研究の目的は、1)空中浮遊病原性ウイルスの検出及びモニタリングの一手法を確立し、2)大都市公共空間における空中浮遊病原性ウイルスの動態を明らかにし、3)空中浮遊病原性ウイルスの検出状況と浮遊粒子状物質、浮遊細菌、検出される細菌種、その他気温、湿度、人の密度、換気条件といった指標との関連を明らかにし、4)日常的にモニタリングが可能な指標を用いて、空中浮遊病原性ウイルスの制御要因(感染リスク)を評価するモデルを作成し、該当ウイルス感染症の予防法を提言することにある。 今年度は、初年度に実施したベトナム・ホーチミン市の公共空間における空中浮遊細菌・真菌レベルの結果について分析を行った。空中浮遊細菌数は、人の往来の多い市場・駅で高値を示したこと、溶血性コロニーが市場・駅で認められたことより、空中浮遊細菌への人間の活動の影響が示唆された。研究代表者が行った日本での先行研究の結果と比較して、空中浮遊細菌数・真菌数および浮遊粒子状物質数は、ホーチミン市の公共空間(とくに市場・駅)で高い傾向にあり、高温多湿による影響が考えられた。空中浮遊病原性ウイルスの検出法の確立を目指したが、安定して検出することはできなかった。その原因として、用いた吸引ポンプの能力およびフィルターとの兼ね合いにより、十分な空中浮遊ウイルスを捕捉することができていない、フィルター上に捕捉したウイルスからのRNA抽出の不具合などが考えられた。 H21.12月以降、一身上の理由により、研究の十分な遂行が困難となり、フィールドワークについては実施できなかった。
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