研究課題/領域番号 |
20590637
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
篠田 邦彦 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (80134906)
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連携研究者 |
田辺 直仁 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40270938)
関 奈緒 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30270937)
岡村 太郎 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (30367429)
古西 勇 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (70367431)
鈴木 宏 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 教授 (20091704)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高齢者 / 転倒予防 / 歩行能力 / 臨界点 |
研究概要 |
高齢者の将来の転倒を予測するマーカーを探索する5つの研究を行った。研究1では高齢者の転倒・つまずきと下肢筋群筋力との関係を検討し、股関節伸展体重比と膝関節屈曲体重比の筋力が転倒・つまずきの判別に有効であることが明らかとなった。研究2では下肢筋群の各関節運動による発揮筋力が転倒なし群と転倒傾向群に違いがあるか検討した。その結果、股関節伸展と膝関節屈曲に群間の違いが観察され、転倒傾向群はこれら2種の関節運動の体重当たりの発揮筋力が転倒なし群に比べて低い傾向が示唆された。さらに、転倒傾向群では最大3歩幅の度数分布が転倒なし群に比べて低い値に偏っている傾向が示唆された。下肢筋群の屈伸比が0.55を下回ること、各部位の筋力左右差が15%を上回ること、各部位の筋力が20ポンド(約9.1kg)を下回ることは転倒やつまずきの発生に関係することが示された。また、最大3歩幅と下肢筋群筋力は有意な正の相関を示し、とくに股関節伸展と膝関節屈曲はより強い相関(股関節伸展.425,膝関節屈曲.423)を示した。 高齢者の年間活動量を、歩数計を用いて1年間追跡し、毎日の転倒・つまずきの有無と発生回数を記録させて、季節変動との関係を検討した。歩数を指標とした活動量は冬と夏に減少した。転倒は年間を通じて発生していたが、すべてのつまずき17件のうち11件は冬に発生していた。 下肢筋群筋力との関連性が強い最大3歩幅は、高齢者の将来の転倒・つまずきを予測するツールとして有用であることが示唆された。下肢筋群の筋力が20lbを上回るか、筋力の左右差が15%未満か、屈曲と伸展の比が0.55を上回るか、の3項目は最大3歩幅とともに、高齢者の将来の転倒・つまずきを予測するマーカーとして有用であると考えられた。これらのマーカーを利用しながら、転倒予防のエクササイズを実施するのは、活動性が低くなる前の秋期から始めることが推奨される。
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