研究概要 |
特定の水棲細菌(Aeromonas属,Vibrio属,Photobacterium属)を指標としたTaqMan-PCR法による簡便かつ迅速な溺死の補助診断法の開発に取り組んだ.基礎実験によって,指標とする細菌に対して特異的検出が確認されたことから, 実際の溺死例について血液試料や臓器試料を検査したところ,海水溺死5例の100%,淡水溺死8例の88%,河口周辺水域での溺死2例の100%で,それぞれ肺以外のいずれかの試料においても陽性が得られた(肺は全て陽性).今後,さらに検討を重ね,本法の有効性を明らかにする.
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