研究課題/領域番号 |
20590689
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
長谷場 健 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50156329)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | アルコール代謝動態 / ADH 1 / ADH 3 / 組織酵素量 / ノックアウトマウス / 性差 / アルコール嗜好性 / 急性アルコール中毒 / アルコール代謝 / ADH3 / ADH1 / エタノール / アセトアルデヒド / 臓器分布 / 酵素量 / グルタチオン依存性ホルムアルデヒド脱水素酵素 / 血中アルコール動態 / アルコール感受性 / 用量効果 |
研究概要 |
近年、我々はアルコール脱水素酵素ADH3の体内アルコール(Alc)代謝への寄与を明らかにした。そこで、本ADHの血中Alc動態の性差、主要臓器におけるAlcおよびアセトアルデヒド(AcH)動態、Alc感受性、さらにAlc嗜好性における役割について、ノックアウトマウス(Adh1-/-、Adh3-/-)を用いてAlc代謝の鍵酵素であるADH1と比較検討した。その結果、ADH3のAlc代謝への寄与には性差が見られ、雄ではEtOHの投与量に依存して寄与の増大が見られるが、雌では中等量(2-3g/kg)での寄与が大きかった。一方、Wild、Adh3-/-の両マウス種で見られた血中Alc動態の性差は肝ADH1活性の性差とAlc体内分布率(γ)の性差によってほぼ説明が可能であった。さらに、主要臓器でのAcH産生に関しては、ADH1は肝および腎での寄与が見られたが、ADH3は肝でのみ見られた。また、ADH3はADH1と共に急性Alc中毒防御因子ならびにAlc嗜好因子の役割を果たすことがわかった。
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