研究課題/領域番号 |
20590738
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
伊熊 睦博 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (00275108)
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研究分担者 |
古田 隆久 浜松医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (10303546)
大澤 恵 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (10397391)
山田 貴教 浜松医科大学, 医学部, RA (10402265)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2008年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 炎症性腸疾患 / 粘膜免疫 / グリア細胞 |
研究概要 |
消化管粘膜免疫に及ぼす神経系の役割を評価することを目的に研究遂行中である。腸管グリア細胞に化学的な"ablation"を施し、機能を失活させた状態で、消化管免疫担当細胞の構成、機能がどのように変化をするか明らにすることを試みている。中枢神経形のグリア細胞と同様に、腸管グリア細胞が化学的な"ablation"を受けることの証明と、そうした腸管グリア細胞の"ablation"が、腸管粘膜に炎症を来たす事を確認、並びに、粘膜炎症の発症機序が局所の免疫細胞系を介したものであるか否かを明らかにするという目標を設定している。更には、粘膜の炎症がグリア細胞の構成に及ぼす影響と、グリア細胞-リンパ球間の接合を明らかにする。本年度は継続して腸管グリアの化学的な"ablation"とグリア細胞の変性形態のイメージング可視化の為の準備実験を行っている。 また本年度は、派生的実験として、腸管IELの機能に関し、カテコラミン作動性調節を定量的に測定する技術を確立した。また、スタチン系薬剤の粘膜免疫並びに腸管神経に関する作用の検討を行っている。スタチン系薬剤は、ex vivo状態のIELにおいて、サイトカイン産生を抑制する可能性が示された。In vivoにおける有神経系状態での検討につき、準備を重ねている。 これらの知見は、腸管免疫が、神経系或いはHMG-CoA作動系等のこれまで知られていない調節系の制御を受けているこを明らかにしつつあるもので、今後炎症性腸疾患や過敏性腸症候群等の治療への応用が期待される。
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