研究課題
基盤研究(C)
本研究期間においてレニンアンジオテンシン系(RAS)の慢性肝疾患、特に肝線維化進展および肝発癌の各過程における役割と作用機序を多角的に基礎、臨床両面から明らかにした。RASを構成するangiotensin-II (AT-II)およびaldosterone (Ald)が慢性肝疾患過程において重要な役割を果たしていることを明らかにし、作用機序として血管新生の促進や活性化肝星細胞に対する直接的効果を細胞内シグナルと共に明らかにした。これら基礎的研究の知見と併せて各種臨床試験を行い、既に臨床で使用されているRAS阻害薬(ACE阻害薬/ARB)とビタミンKや分枝鎖アミノ酸(BCAA)の併用により根治治療後の肝癌再発が有意に抑制されることを明らかにした。さらに、肝癌再発や肝線維化進展抑制効果が各種薬剤をインスリン抵抗性などの患者背景に応じ、薬剤を組み合わせることにより最大の効果を引き出せることをさまざま条件下で明らかにした。これら本研究によりRAS系の慢性肝疾患におけるクロストークの詳細が明らかになり、肝線維化進展抑制、肝癌再発予防に対するRAS阻害薬を中心として、既存の薬剤を複数で患者背景に応じ組み合わせて投与する個別化カクテル療法の可能性が確認できたことから本研究が慢性肝疾患患者の予後向上に寄与し得ると考える。
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