研究課題/領域番号 |
20590804
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊地知 秀明 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70463841)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2008年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 膵癌 / 遺伝子改変マウス / 起源細胞 / Nestin-creER / Kras / TGF-beta / Tamoxifen-inducible / Tamoxigen-inducible / マウスモデル |
研究概要 |
我々はPtf1a-creを用いた膵臓上皮特異的なKras活性化+TGF-betaII型受容体ノックアウトというマウスモデルを既に樹立し報告している。このモデルでは膵臓に著明な間質の増生・線維化を伴う分化型のductal adenocarcinomaが生じ、ヒト膵癌の組織像をよく近似していた。ただし、全膵臓上皮における胎生期からの遺伝子改変というデザインであり、膵臓全体が腫瘍化し、膵癌の起源細胞については不明であった。そこで本研究では、膵臓の前駆細胞での発現が知られているNestin 遺伝子のプロモーター下にタモキシフェンにより遺伝子改変を誘導するシステムを用い、成熟期のマウスにおいてNestin陽性細胞特異的にKrasの活性化とTGF-beta II型受容体のノックアウトが生じるマウスを作製した。今回のモデルでは、膵臓内に限局的に前癌病変~ductal adenocarcinomaが生じた。これは、先行する全膵臓腫瘍化モデルに比べ、より臨床に近い状況で発癌するモデルと考えられ、また成熟期の膵臓におけるNestin陽性細胞が通常型膵癌の起源細胞となり得ることが実験的に証明されたといえる。
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