研究課題
基盤研究(C)
ES細胞由来心臓ペースメーカー細胞の作製を目的として、ペースメーカー活性に重要なイオンチャネルであるHCN4の遺伝子座にEGFP遺伝子を相同組換えによってノックインしたマウスES細胞株の樹立を確認した。得られたクローン株に分化誘導を施すと収縮部位ではGFPを発現しており、GFP陽性細胞を0.1%-3.0%で分取することができ、回収した細胞のおよそ70-90%が収縮するのを観察した。細胞同士で結合、連動して収縮しており、電気的結合を形成していることが示唆された。パッチクランプ解析からも、自動能やIf電流などの心臓ペースメーカー細胞に必要な電気的性質を有していることが確認された。これらの結果から、心臓ペースメーカー細胞に関する研究を行うのに適した細胞株であることが確認された。
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