研究課題/領域番号 |
20590903
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
吉川 雅則 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (80271203)
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研究分担者 |
木村 弘 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20195374)
友田 恒一 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (90364059)
安藤 朗 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90252395)
山本 佳史 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (00458035)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2009年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2008年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 慢性閉塞性肺疾患 / 全身性炎症 / 肺-消化管ネットワーク / 喫煙 / 腸内環境 / 全身炎症 |
研究概要 |
喫煙曝露動物実験モデルでは、代償的に摂食促進因子であるアシルグレリンの血中濃度が上昇するものの摂餌量の減少と体重増加の抑制が認められた。同時に腸内環境では腸内細菌叢の変化や短鎖脂肪酸の減少が確認された。さらに繊維除去食では、体重増加の抑制が高度であり、腸内環境の悪化に加えてOxy吸着テストで評価した血中の抗酸化ストレス活性の低下がみられた。エラスターゼ誘発肺気腫モデルでは、繊維除去食や非連続給餌により、摂餌量が不変にもかかわらず、体重増加の抑制と気腫の進展が認められた。 以上のことから、喫煙曝露は腸内環境の悪化を介して栄養障害や全身性炎症を惹起し、腸内環境の悪化と栄養障害は気腫病変の進展に悪影響を及ぼすと考えられた。これらの結果から、肺-消化管のネットワークの存在が想定され、慢性閉塞性肺疾患の発症、進展に関与することが示唆された。
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