研究課題/領域番号 |
20590904
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
友田 恒一 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (90364059)
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研究分担者 |
大崎 茂芳 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90273911)
吉川 雅則 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (80271203)
木村 弘 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20195374)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ヒト肺構造 / 呼吸運動 / 力学負荷 / コラーゲン線維 / 配向性 |
研究概要 |
1)ヒト肺における呼吸運動による形態変化は、垂直方向が水平方向や前後方向よりも大きかった。ヒト肺が呼吸運度によりうける力学負荷は、垂直方向に大きいと考えられた。2)ヒト肺におけるコラーゲン線維の配向性は、冠状断面では垂直方向に向く傾向が認められ、配向度も高かった。水平断面では配向方向は一定の方向に向く傾向は認められなかった。3)ヒト肺における弾性応力は冠状断面で特に上葉では、垂直方向に対する弾性応力は水平方向に対する弾性応力より大きかった。4)ヒト肺とくに冠状断面ではコラーゲン線維の配向性の異方性は水平方向に優位であり、弾性応力は垂直方向で優位であった。5)ヒト肺とくに冠状断面においてコラーゲン線維の配向性の異方性と弾性応力の異方性の間は優位の負の相関が認められた。以上の結果からヒト肺組織は呼吸運動による伸縮運動に対応できるように力学的異方性を持っていると考えられ、力学的に重要な役割を果たすコラーゲン線維の配向性を調べれば、肺の力学機能を評価できる可能性が考えられた。
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