研究課題
基盤研究(C)
骨髄増殖性疾患(MPN)は造血幹細胞の異常による疾患群であり、しばしば二次性に骨髄線維症を発症する。我々はins(12;8)(p13;q11q21)の染色体異常を有する原発性骨髄線維症患者末梢血単核球から新たにTEL-Lyn融合遺伝子を同定した。TEL-Lyn融合遺伝子をマウス造血幹細胞に導入し移植すると、短期間に著明な骨髄線維症を来たし、MPNを発症して死亡したが、STAT5欠損マウスではその効果は認めなかった。TEL-Lynタンパクは自己リン酸化により活性化され、STAT5に直接結合し、Jak2非依存性にSTAT5を活性化した。以上から、TEL-Lyn融合遺伝子は直接STAT5と結合して活性化し、骨髄線維症を有するMPNを発症することが明らかとなった。
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Brit J Haematol [Epub ahead of print]
Brit J Haematol
巻: In press
Leukemia 24(1)
ページ: 197-200
Leukemia
巻: 24(1) ページ: 197-200
Leukemia 22(4)
ページ: 861-864
http://www.m.chiba-u.ac.jp/class/hematology/