研究課題/領域番号 |
20591351
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
前田 晃 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00319708)
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研究分担者 |
森田 明理 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30264732)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 制御性T細胞 / フォトフェレーシス / トレランス / 光生物学 |
研究概要 |
体外循環式光化学療法(フォトフェレーシス)は体外循環と紫外線を用いたユニークな治療法である。フォトフェレーシスはさまざまな疾患に対し抗腫瘍効果や免疫抑制を誘導する有効な方法として既に海外では幅広い難治性の疾患に対して施行されている。以前に我々はフォトフェレーシスのマウスモデルを確立し、フォトフェレーシスが制御性T細胞を誘導し免疫学的トレランスを誘導することを明らかにした(J Immunol 174: 5968-5976, 2005)。同モデルを用いてさらにフォトフェレーシスの有効性とメカニズムを検討した。その結果、わずかに1x105個のフォトフェレーシス処理をした細胞が免疫抑制を誘導することが明らかとなり、フォトフェレーシス誘導制御性T細胞の高いポテンシャルを示す結果となった。またこれらの制御性T細胞は免疫抑制性サイトカインであるIL-10を介して免疫抑制効果を発揮することが明らかとなった。 さらにすでに感作されたマウスにおいても接触過敏反応の抑制効果を発揮したがこの抑制効果はレシピエントにトランスファーすることができず制御性T細胞を介さないメカニズムが考えられた。以上のことから少なくとも2つのメカニズムによりフォトフェレーシスが免疫抑制を誘導することが明らかとなった。 さらにPUVA療法がmultiple sclerosisのマウスモデルであるExperimental Autoimmune encephalitis (EAE)においてその発症を抑制することを明らかにした。この結果よりフォトフェレーシスを含めた紫外線療法が様々な自己免疫疾患へ応用できると考えられる。
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