視床下部室傍核のα1アドレノセプター賦活による副腎髄質系賦活機構の解析

• 研究課題/領域番号: 20591370
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 精神神経科学
• 研究機関: 高知大学
• 研究代表者: 岡田 尚志郎 高知大学, 教育研究部・医療学系, 准教授 (40203989)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• 研究課題ステータス: 完了 (2010年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2008年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: NMDA / ノルアドレナリン神経系 / アドレノセプター / トロンボキサン / 血中カテコールアミン / NMDA受容体 / 視床下部室傍核 / 副腎髄質系 / 拘束ストレス / 生活習慣病 / α1アドレノセプター / トロンボキサンA2 / PLC / 副腎髄質系賦活

研究概要

ストレス応答の重要な脳部位の一つである視床下部室傍核の興奮性アミノ酸NMDA刺激によるプロスタノイド、特にトロンボキサンA2産生が副腎髄質からのカテコールアミン分泌に関与することを薬理学的に解析した。室傍核のNMDA刺激による室傍核のノルアドレナリン遊離および血中カテコールアミン(ノルアドレナリンおよびアドレナリン)増加が、当該部位に局所投与したトロンボキサン受容体遮断薬によって抑制された。以上の成績から、室傍核に投射するノルアドレナリン神経系およびα1アドレノセプターの副腎髄質からのカテコールアミン分泌における重要な役割が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Cyclooxygenase and nitric oxide synthase in the presympathetic neurons in the paraventricular hypothalamic nucleus are involved in restraint stress-induced sympathetic activation in rats. (2010)
  • 著者名/発表者名: Yamaguchi N, Ogawa S.
  • 雑誌名: Neuroscience 170 ページ: 773-881
  • 査読あり
• [雑誌論文] Alphal-adrenoceptor activation is involved in the central N-methyl-D-aspartate-induced adrenomedullary outflow in rats. (2010)
  • 著者名/発表者名: Okada S, Yamaguchi N.
  • 雑誌名: Eur.J.Pharmacol. 640 ページ: 55-62
  • 査読あり
• [雑誌論文] α1-Adrenoceptor activation is involved in the central N-methyl-D-aspartate-induced adrenomedullary outflow in rats (2010)
  • 著者名/発表者名: Okada S, Yamaguchi N
  • 雑誌名: European Journal of Pharmacology 巻: 640 ページ: 55-62
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cyclooxygenase and nitric oxide synthase in the presympathetic neurons in the paraventricular hypothalamic nucleus are involved in restraint stress-induced sympathetic activation in rats (2010)
  • 著者名/発表者名: Yamaguchi N, Ogawa S, Okada S
  • 雑誌名: Neuroscience 巻: 170 ページ: 773-781
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cyclooxygenase-1 and -2 in spinally projecting neurons are involved in CRF-induced sympathetic activation. (2009)
  • 著者名/発表者名: Yamaguchi N, Okada S.
  • 雑誌名: Auton.Neurosci. 151 ページ: 82-89
  • 査読あり
• [雑誌論文] Nitric oxide synthase isozymes in spinally projecting PVN neurons are involved in CRF-induced sympathetic activation. (2009)
  • 著者名/発表者名: Yamaguchi N, Okada S, Usui D, Yokotani K.
  • 雑誌名: Auton. Neurosci. 148 ページ: 83-89
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cyclooxygenase-1 and -2 in spinally projecting neurons are involved in CRF-induced sympathetic activation (2009)
  • 著者名/発表者名: Yamaguchi N, Okada S
  • 雑誌名: Autonomic Neuroscience 151 ページ: 82-89
  • 査読あり
• [雑誌論文] Nitric oxide synthase isozymes in spinally projecting neurons are involved in CRF-induced sympathetic activation (2009)
  • 著者名/発表者名: N Yamaguchi, S Okada, D Usui, K Yokotani
  • 雑誌名: Autonomic Neuroscience : Basic and Clinical (印刷中)
  • 査読あり
• [学会発表] 拘束ストレスによる血中カテコールアミン増加におけるPPAR gammaの役割 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡田尚志郎、山口奈緒子
  • 学会等名: Neuro 2010(日本神経科学会)
  • 発表場所: 神戸コンベンションセンター(兵庫県)
  • 年月日: 2010-09-04
• [学会発表] 脳室内投与したCRFは脳内α1アドレナリン作動性受容体の賦活を介して交感神経一副腎髄質系を賦活する (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡田尚志郎, 山口奈緒子
  • 学会等名: 日本薬理学会
  • 発表場所: 大阪国際会議場(大阪府)
  • 年月日: 2010-03-16
• [学会発表] 拘束ストレス負荷による血中カテコラミン増加の基盤となる脳内機構の薬理学的解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡田尚志郎、山口奈緒子
  • 学会等名: 第63回日本自律神経学会
  • 発表場所: 横浜市
• [学会発表] 拘束ストレス負荷による血中カテコラミン増加におけるPPAR gammaの役割 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡田尚志郎、山口奈緒子
  • 学会等名: Neuro 2010(第33回日本神経科学会)
  • 発表場所: 神戸市
• [学会発表] 脳室内投与したCRFは脳内α1アドレナリン作動性受容体の賦活を介して交感神経-副腎髄質系を賦活する (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡田尚志郎、山口奈緒子
  • 学会等名: 第83回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] NMDAによる中枢性副腎髄質系賦活におけるPLCの役割 (2009)
  • 著者名/発表者名: 岡田尚志郎, 山口奈緒子
  • 学会等名: 第82回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 神奈川県・横浜パシフィコ
  • 年月日: 2009-03-18
• [学会発表] 脳室内投与したCRFによる交感神経-副腎髄質系賦活機構における脳内アドレナリン作動性受容体の役割 (2009)
  • 著者名/発表者名: 岡田尚志郎、山口奈緒子
  • 学会等名: 第62回日本自律神経学会
  • 発表場所: 和歌山
• [学会発表] 拘束ストレス負荷による血中カテコールアミン増加における脳内炎症関連メディエーターの役割 (2009)
  • 著者名/発表者名: 岡田尚志郎、山口奈緒子
  • 学会等名: 第32回日本神経科学会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] NMDAによる中枢性副腎髄質系賦活におけるPLCの役割 (2009)
  • 著者名/発表者名: 岡田尚志郎、山口奈緒子
  • 学会等名: 第82回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 横浜市
• [学会発表] 脳室内投与したNMDAによる副腎髄質系賦活機構の薬理学的解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 岡田尚志郎、山口奈緒子、清水孝洋、横谷邦彦
  • 学会等名: 第61回日本自律神経学会
  • 発表場所: 横浜市