研究分担者 |
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190)
岩橋 誠 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70244738)
中森 幹人 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (10322372)
松田 健司 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (30398458)
中 禎二 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (00453184)
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研究概要 |
腫瘍の局所の免疫環境では,腫瘍から産生されるTGF-βにより,細胞傷害性Tリンパ球(CTL)の増殖の抑制とその細胞傷害活性が阻害され,さらに, Treg細胞の増加を引き起こすと報告されている.そこでTGF-βsiRNAを腫瘍局所に投与することにより,腫瘍からのTGF-βの発現を抑制することで腫瘍抗原導入DCを用いたワクチン療法などの抗腫瘍ワクチン療法の効果増強が得られると考えられる.この研究は、ヒト腫瘍抗原CEAの遺伝子を導入したCEA tansgenicマウスのDCに, TGF-βsiRNAを組み込んだアデノウイルスベクターを用いてTGF-βsiRNAを導入し,このDCを担癌マウスに投与し,抗腫瘍効果の増強効果を検討した.その結果, TGF-βsiRNAの発現が非常に不安定であるため,期待される程の抗腫瘍効果の増強は認められなかった.今後、さらに安定したsiRNAの発現法を検討し、強力な抗腫瘍ワクチンの開発を目指す必要がある.
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