配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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研究概要 |
脂肪組織はアディポサイトカインと総称される多彩な生物活性物質を産生する内分泌・免疫器官であるとされる.しかし,手術後の脂肪組織の機能とくに性差との関連したメカニズムは解明されていない.本研究は,消化器外科手術症例での免疫反応と脂肪組織の機能が性差によって影響されるかを検討した.年齢,手術時間,術中出血量に男女差はなかったが,術後合併症は女性は低率なのに対し,男性は有意に高率であった.女性は男性に比して術前アディポネクチン値,レプチン値が有意に高値を示し,さらにこれらの値の推移から女性の炎症反応性が低値であることが示された.男性は術後免疫抑制状態になっているが,女性は脂肪細胞の機能を含めた免疫能が保たれていることが示された.
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