研究課題/領域番号 |
20591583
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
柴尾 和徳 産業医科大学, 医学部, 助教 (10330987)
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研究分担者 |
平田 敬治 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (70269059)
山口 幸二 産業医科大学, 医学部, 教授 (50191226)
永田 直幹 産業医科大学, 医学部, 非常勤医師 (80200377)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2008年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | カルシウムシグナリング / IP3レセプター / 胃癌 / 細胞増殖 / アポトーシス / イノシトール3リン酸受容体 |
研究概要 |
イノシトール3リン酸レセプター(IP3Rs)は滑面小胞体の細胞膜に存在し、細胞内へのカルシウム放出に関与している。細胞内カルシウムシグナリングは重要な細胞機能に関与しているため、IP3Rsの発現もまた細胞機能に深く関与しており、アポトーシスや細胞増殖、分化との関連も示唆されている。IP3レセプターには1型から3型の3種類のサブタイプが存在し、胆汁うっ滞性疾患で発現が減少するなど病因との関係が明らかになってきているが、胃癌を含めたヒト癌組織におけるIP3R発現の意義については未だ検討されていない。そこで、我々は胃癌切除例における3型IP3Rの発現を免疫組織学的に評価し、臨床病理学的解析、分子生物学的解析を加え検討した。1型、2型、3型IP3Rは非癌部、癌部で発現を認めた。非癌部ではIP3レセプターが腺管の頂端膜側(apical membrane)に強く集中して存在しており、胃癌ではびまん性に発現していた。非癌部と癌部では癌部で過剰もしくは減弱発現している症例を認めた。IP3R発現と臨床病理学的因子との検討では、1型、2型、3型IP3Rは腫瘍進達度、遠隔転移関連を認めなかった。また、今回検討した40症例の予後解析では、IP3Rは予後規定因子とはならなかったため、症例を増やしてさらに検討する予定である。また、ヒト癌細胞株を用いてIP3R発現を抑制、過剰発現させた実験でIP3R発現は、細胞増殖には、影響を与えないにも関わらず、アポトーシス耐性と関連する事が、今回明らかとなった。以上の結果より、IP3R発現はヒト癌治療における新しいターゲットとなる可能性が示唆された。我々の得た結果はCell Calciumに掲載された。更に現在、IP3Rと抗がん剤治療の関連性について興味ある知見を得ており、現在、解析を進めており、今後発表予定である。
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