大腸癌の細胞極性の制御異常と悪性化促進におけるRhoGDIβの機能解析

• 研究課題/領域番号: 20591596
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 消化器外科学
• 研究機関: 金沢医科大学
• 研究代表者: 太田 隆英 金沢医科大学, 付置研究所, 准教授 (10152141)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• 研究課題ステータス: 完了 (2010年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2008年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 大腸癌 / 悪性化 / RhoGDIβ / 中心体 / 有糸分裂 / 細胞極性 / DLD-1 / HeLa / がん転移 / centrosome / Mitosis / RhoGD1

研究概要

Rhoファミリータンパク質の制御分子であるRhoGDIβ(Rho GDP-dissociation inhibitor β)は癌の悪性進展に関わることが知られているが、その役割は依然として不明である。本研究では、免疫蛍光染色法やGFP 標識RhoGDIβを用いてRhoGDIβの細胞内局在を明らかにするとともに、RNAiによりRhoGDIβをノックダウンした時の影響を詳細に観察し、RhoGDIβがcentrosomeの機能の制御や細胞極性の制御を通じて癌悪性伸展に関与することを示した。

研究成果

• [雑誌論文] Cholesterol-dependent induction of dendrite formation by ginsenoside Rh_2 in cultured melanoma cells (2010)
  • 著者名/発表者名: Jiang Y.-S., Jin Z.-X., Umehara H., Ota T.
  • 雑誌名: Int.J.Mol.Med. Vol.26、No.6 ページ: 787-793
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cholesterol-dependent induction of dendrite formation by ginsenoside Rh2 in cultured melanoma cells. (2010)
  • 著者名/発表者名: Jiang, Y.-S.
  • 雑誌名: Int.J.Mol.Med. 巻: 26 ページ: 787-793
  • 査読あり
• [雑誌論文] Promotion or suppression of experimental metastasis of B16 melanoma cells after oral administration of lapachol. (2008)
  • 著者名/発表者名: Maeda, M.
  • 雑誌名: Toxicology and Applied Pharmacology 229 ページ: 232-238
  • 査読あり
• [雑誌論文] メタボローム(ポストプロテオミクス)時代の放射線生物学-RhoGDIβ分断化を指標としたバイオドジメトリーのヒトでの知見- (2008)
  • 著者名/発表者名: 達家雅明
  • 雑誌名: 広島医学 61 ページ: 312-313
• [雑誌論文] 生殖細胞を介した電離放射線の被爆影響研究-ヒストンH2AXリン酸化を指標とした被爆後受精卵子内でのゲノム応答現象- (2008)
  • 著者名/発表者名: 神田暁史
  • 雑誌名: 広島医学 61 ページ: 333-334
• [学会発表] ポリグルタミン結合蛋白質PQBP1のX線照射による発現調節機構研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 古家早苗・藤井幹子・岡本茉佑美・古賀里美・三木智晴・渡辺健多・太田隆英・達家雅明
  • 学会等名: 第35回中国地区放射線影響研究会
  • 発表場所: 広島
  • 年月日: 2010-07-26
• [学会発表] 単極紡錘体形成変異因子結合蛋白質MOBの解析:ストレス応答性キナーゼとの関連 (2010)
  • 著者名/発表者名: 藤井幹子・古家早苗・岡本茉佑美・古賀里美・三木智晴・渡辺健多・太田隆英・達家雅明
  • 学会等名: 第35回中国地区放射線影響研究会
  • 発表場所: 広島
  • 年月日: 2010-07-26
• [学会発表] 胸腺アポトーシスにおけるカスペース活性化経路の解析:電離放射線誘発過程と紫外線誘発過程の相違について (2010)
  • 著者名/発表者名: 達家雅明・岡本茉佑美・古賀里美・三木智晴・渡辺健多・古家早苗・藤井幹子・太田隆英
  • 学会等名: 日本放射線影響学会 第53回大会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] B16黒色腫細胞およびJurkat T細胞におけるリピッドラフトを介したジンセノサイドRh2の作用 (2010)
  • 著者名/発表者名: 太田隆英・金哲雄・達家雅明・梅原久範
  • 学会等名: 第69回日本癌学会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] サバイビンの細胞内分布変化とアノイキス抑制効果 (2010)
  • 著者名/発表者名: 三木智晴・古賀里美・岡本茉佑美・渡辺健多・太田隆英・嶋本文雄・達家雅明
  • 学会等名: 第69回日本癌学会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] 3型カスパーゼによりN末欠失したRhoGDI2の核移行と細胞死誘導 (2010)
  • 著者名/発表者名: 古賀里美・岡本茉佑美・渡辺健多・三木智晴・太田隆英・達家雅明
  • 学会等名: 第69回日本癌学会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] 胸腺アポトーシス過程での電離放射線と紫外線による9型カスペース活性化動態の相違 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡本茉佑美・古賀里美・渡辺健多・三木智晴・太田隆英・達家雅明
  • 学会等名: 第69回日本癌学会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] 培養細胞におけるGFP-RhoGDIβの細胞内局在の検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 姜永生・前田雅代・達家雅明・太田隆英
  • 学会等名: 第19回日本がん転移学会学術集会
  • 発表場所: 金沢
• [学会発表] 染色体パッセンジャーSurvivin/Aurora-Bによるアノイキス阻害とがん転移:シグナル経路の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 達家雅明・太田隆英
  • 学会等名: 第19回日本がん転移学会学術集会
  • 発表場所: 金沢
• [学会発表] 低分子量G蛋白質制御分子RhoGDIβが介在する電離放射線応答シグナルの解析:N末欠失部位依存的アポトーシス制御機構の存在について (2009)
  • 著者名/発表者名: 岡本茉佑美・古賀里美・近藤尚太・上田真未・山田啓太・太田隆英・達家雅明
  • 学会等名: 第34回中国地区放射線影響研究会
  • 発表場所: 広島
  • 年月日: 2009-07-29
• [学会発表] ヒト上皮系細胞株においてRhoGDIβは中心体および頂端側細胞間接着部位に局在する (2009)
  • 著者名/発表者名: 太田隆英・前田雅代・村上学・竹上勉・達家雅明
  • 学会等名: 第68回日本癌学会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] サーバイビンによるアノイキス阻害活性の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 家雅明・嶋本文雄・太田隆英
  • 学会等名: 第68回日本癌学会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] 上皮性および非上皮性細胞におけるRhoGDIβの免疫蛍光染色による細胞内局在の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 太田隆英・姜永生・前田雅代・達家雅明
  • 学会等名: 第18回日本がん転移学会学術集会
  • 発表場所: 旭川
• [学会発表] 大腸がんにおけるサーバイビン発現細胞内分布と予後不良 (2009)
  • 著者名/発表者名: 達家雅明・太田隆英
  • 学会等名: 第18回日本がん転移学会学術集会
  • 発表場所: 旭川
• [学会発表] HeLa細胞のM期へのRhoGDIβノックダウンの影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 太田隆英・前田雅代・姜永生・村上学・達家雅明
  • 学会等名: 第19回日本サイトメトリー学会
  • 発表場所: 松江
• [学会発表] HeLa細胞のM期へのRhoGDIβノックダウンの影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 太田隆英
  • 学会等名: 第19回日本サイトメトリー学会
  • 発表場所: 松江テルサ(松江)
• [学会発表] 上皮性および非上皮性細胞におけるRhoGDIβの免疫蛍光染色による細胞内局在の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 太田隆英
  • 学会等名: 第18回日本がん転移学会
  • 発表場所: 旭川グランドホテル(旭川)
• [学会発表] 大腸がんにおけるサーバイビン発現細胞内分布と予後不良 (2009)
  • 著者名/発表者名: 達家雅明
  • 学会等名: 第18回日本がん転移学会
  • 発表場所: 旭川グランドホテル(旭川)
• [学会発表] ヒト上皮系細胞株においてRhoGDIβは中心体および頂端側細胞間接着部位に局在する (2009)
  • 著者名/発表者名: 太田隆英
  • 学会等名: 第68回日本癌学会総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜)
• [学会発表] サーバイビンによるアノイキス阻害活性の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 達家雅明
  • 学会等名: 第68回日本癌学会総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜)
• [学会発表] v-Src形質転換高転移性BALB/c 3T3細胞においてX線照射後に出現する新規分断化型RhoGDIの解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 達家雅明・岡本茉佑美・太田隆英
  • 学会等名: 第33回中国地区放射線影響研究会
  • 発表場所: 広島
  • 年月日: 2008-07-30
• [学会発表] v-Src形質転換高転移性BALB/c 3T3細胞においてX線照射後に出現する新規分断化型RhoGDlの解析A novel truncation of RhoGDl in v-src-transformed highly metastatic BALB/c 3T3 cells irradiated with X-rays (2008)
  • 著者名/発表者名: 達家雅明
  • 学会等名: 第33回中国地区放射線影響研究会
  • 発表場所: 広島
  • 年月日: 2008-07-30
• [学会発表] RhoGDIβを介する大腸癌細胞の極性の異常化と悪性化 (2008)
  • 著者名/発表者名: 太田隆英・前田雅代・村上学・竹上勉・達家雅明
  • 学会等名: 金沢医科大学医学会第44回学術集会
  • 発表場所: 内灘
  • 年月日: 2008-07-19
• [学会発表] RhoGDlβを介する大腸癌細胞の極性の異常化と悪性化 (2008)
  • 著者名/発表者名: 太田隆英
  • 学会等名: 金沢医科大学医学会第44回学術集会
  • 発表場所: 内灘
  • 年月日: 2008-07-19
• [学会発表] 悪性腫瘍で過剰発現するオーロラAは細胞核を標的として機能する (2008)
  • 著者名/発表者名: 達家雅明・神田暁史・鎌田伸之・北島正二郎・工藤保誠・高田隆・嶋本文雄・太田隆英
  • 学会等名: 第67回日本癌学会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] B16メラノーマ細胞の実験転移に対するlapacholの二面的な作用 (2008)
  • 著者名/発表者名: 太田隆英・前田雅代・村上学・竹上勉・達家雅明
  • 学会等名: 第67回日本癌学会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] 胸腺腫細胞の放射線誘発アポトーシスに対するオーロラ阻害剤の効果 (2008)
  • 著者名/発表者名: 達家雅明・前田雅代・太田隆英
  • 学会等名: 第17回日本がん転移学会
  • 発表場所: 鹿児島
• [学会発表] RhoGDIβは上皮系細胞の極性制御に関わっている (2008)
  • 著者名/発表者名: 太田隆英・前田雅代・達家雅明
  • 学会等名: 第17回日本がん転移学会
  • 発表場所: 鹿児島
• [学会発表] Phosphorylation and localization of FAK in v-Src transformed fibroblast cells after anoikis induction (2008)
  • 著者名/発表者名: Ota T., Maeda M., Zong Z.-P., Murakami M., Takegami T., Tatsuka M.
  • 学会等名: BIT Life Sciences' World Cancer Congress-2008
  • 発表場所: Shanghai
• [学会発表] Effects of oral administration of lapachol on experimental metastasis of B16 melanoma cells in mice (2008)
  • 著者名/発表者名: Zong Z.-P., Maeda M., Murakami M., Takegami T., Tatsuka M., Ota T.
  • 学会等名: BIT Life Sciences' World Cancer Congress-2008
  • 発表場所: Shanghai
• [学会発表] Phosphorylation and localization of FAK in v-Src transformed fibroblast cells after anoikis induction. (2008)
  • 著者名/発表者名: Ota, T.
  • 学会等名: BlT Life Sciences' World Cancer Congress-2008
  • 発表場所: 上海
• [学会発表] Effects of oral administration of lapachol on experimental metastasis of B16 melanoma cells in mice. (2008)
  • 著者名/発表者名: Zong, Z. -P.
  • 学会等名: BlT Life Sciences' World Cancer Congress-2008
  • 発表場所: 上海
• [学会発表] RhoGDlβは上皮系細胞の極性制御に関わっている (2008)
  • 著者名/発表者名: 太田隆英
  • 学会等名: 第17回日本がん転移学会
  • 発表場所: 鹿児島
• [学会発表] 悪性腫瘍で過剰発現するオーロラAは細胞核を標的として機能する (2008)
  • 著者名/発表者名: 達家雅明
  • 学会等名: 第67回日本癌学会総会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] B16メラノーマ細胞の実験転移に対するlapacholの二面的な作用 (2008)
  • 著者名/発表者名: 太田隆英
  • 学会等名: 第67回日本癌学会総会
  • 発表場所: 名古屋