研究課題/領域番号 |
20591614
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
武冨 紹信 九州大学, 医学研究院・消化器・総合外科, 助教 (70363364)
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研究分担者 |
前原 喜彦 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (80165662)
調 憲 九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (70264025)
山下 洋市 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教 (00404070)
杉町 圭史 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教 (90452763)
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連携研究者 |
相島 慎一 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2008年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | Fascin / 肝細胞癌 / 予後 / 無再発生存 / 浸潤 / 転移 |
研究概要 |
Fascinはアクチン結合蛋白質であり、細胞膜運動に重要な役割を担っている。Fascinの発現は様々な癌で報告されており、その増殖や予後に関わるとされているが肝細胞癌(HCC)における意義は未だ不明であった。そこで我々は137例のHCC切除検体を使用して免疫組織化学的にFascinの発現程度を検討したところ、23例(16.8%)の症例においてFascinは高発現しており、その発現と腫瘍サイズや腫瘍分化度と有意に相関を認めた。さらにFascin高発現症例では、門脈浸潤、胆管浸潤、肝内転移が高頻度に認められ、AFP値とFascin発現とは相関していた。また、Fascin高発現群の予後は有意に低発現群に比較して不良であり、無再発生存の独立した危険因子であった。これらのことから、FascinはHCC増殖の新しいマーカーであり、予後を予測するための指標になると考えられた。
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