研究課題/領域番号 |
20591662
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
渋谷 潔 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (20302565)
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研究分担者 |
星野 英久 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (90507188)
関 直彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (50345013)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2008年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 超拡大内視鏡 / 気管支異形成 / 蛍光電子視鏡 / NBI / マイクロアレイ / 蛍光電子内視鏡 |
研究概要 |
肺癌集団検診喀痰細胞診D、E判定症例かつ胸部X線、CT無所見症例、気管支dysplasiaの経過観察症例、PDT施行例などに対して、われわれの施設で行っている肺門部早期肺癌の診断治療プログラムに基づいて詳細な観察を行った。すなわちNarrow band imagingを組み合わせた高解像度気管支ビデオスコープ、自家蛍光電子内視鏡システムAFIで同定、確認した病変を中心に、0.5%メチレンブルーを散布後周囲の正常気管支も含めたEndo-Cytoscopy Systemによる細胞観察を行った。内視鏡の先端部に顕微鏡観察機能が搭載された一体型ECSのプロトタイプを用いた。一体型ECSは外形5.5mm、正常観察のためのfiber scopeを搭載している。Endo-Cytoscopeを気管支粘膜に接触させるとブルーに染色された細胞像が観察される。気管支dysplasia dysplasiaの経過観察部位:様々な大きさの細胞質を有する多角形の細胞が規則正しく増生している部位、やや小型で円形から楕円形の細胞が密に増生している部位が見られた。 肺門部扁平上皮癌の観察:右下葉底幹入口部を占めるポリープ型病変が確認された。AFIの観察では病変部は明瞭なマジェンタとして認識される。充分な局所麻酔を追加した後、腫瘍を中心に0.5%メチレンブルーを散布した。腫瘍表面にEndo-Cytoscopeを接触させると細胞像が観察される。実際には、観察深度が浅いため心臓の拍動、咳嗽による影響を受けやすく小さな動きでも観察部位が揺れることが多いが顕微鏡像に類似した細胞が確認される。Endo-Cytoscopy Systemでは、濃染される楕円形の核を有する腫瘍細胞が、流れ状配列を呈する像が観察された。HE標本の診断と同様に扁平上皮癌を推定する所見と考える。
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