研究課題
基盤研究(C)
平成21年は、グリオーマに対する研究を施行した。グレードIからIVまでのグリオーマに対して、各々の代謝物プロファイリングを検討し、さらに、その中で悪性度の高いグレードIII、IVの代謝物プロファイリングの特徴を抽出してグレードIIIとIVの間の差異を確認することにより、グリオーマのテーラーメード治療の一助とすることを試みた。すなわち、脳腫瘍手術で摘出されたグリオーマの一部組織から、脂質・水溶性物質の抽出および分離を行い、グリオーマ組織から抽出されたクロロフォルム分画とメタノール・水分画について、NMRスペクトル分析およびMMRメタボローム解析を行うために^1H-NMRスペクトル測定を行った。結果をメタボロミクス用NMRデータ処理ソフトウェアAlice2 for matabolome^<TM> ver1.0(JEOLDATUM)にてパターン認識用に数値化し、ADOMEWORKS/Model Builder^<TM> ver3.1(FUJITSU)にて主成分分析による解析を行った。単相関および多重相関によるパラメータ選択にて特徴を抽出し、スコアプロットで歓待群の分布を観察、ローディングプロットで悪性を特徴づけるパラメータを探索した。本年は十分なグリオーマの検体数が得られなかった。平成22年度にも継続研究する予定である。
すべて 2009 2008
すべて 学会発表 (4件)