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胎盤におけるVEGF受容体RNAプロセッシンング制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20591919
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関愛媛大学

研究代表者

松原 圭一  愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (80263937)

研究期間 (年度) 2008 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードplacenta / pICln / preeclampsia / pregnancy-induced hypertension / soluble Flt-1 / VEGF
研究概要

血管内皮前駆細胞と絨毛細胞におけるpIClnの機能の違いは?
1) 血管内皮前駆細胞におけるpIClnの発現は培養上清中に産生されるsoluble Flt-1量と正の相関を示していたことから,pIClnによるsoluble Flt-1の産生促進作用が推測された。このメカニズムを証明するために培養した血管内皮前駆細胞株にpICln DNAをtransfectすることによって培養上清soluble Flt-1濃度に変化がでるかどうか検討した。その結果,soluble Flt-1の産生は促進されることが分かった。pIClnによるmRNAのalternative splicing促進作用によってsoluble Flt-1の産生が増加することが分かった。すでに多施設によって確認された血管内皮細胞におけるpIClnによるsoluble Flt-1産生促進作用とともに,血管内皮前駆細胞は胎盤内においてpIClnが増加する環境下でsoluble Flt-1を増加させることによって妊娠高血圧症候群の病態形成に関与していることが考えられる。
2) 一方,絨毛細胞におけるpICln発現と培養上清中のsoluble Flt-1濃度との間には負の相関が認められた。pICln DNAをtransfectすると血管内皮前駆細胞と異なり,soluble Flt-1産生を抑制していた。この結果をさらに確認するためにpIClnのsiRNAを細胞内に導入することによってRNAのsiencingを行ったところ,培養上清中のsoluble Flt-1の濃度は増加していた。このことから絨毛細胞におけるpIClnのsoluble Flt-1に対する作用は血管内皮系の細胞とは逆であり,胎盤内では相互作用によってsoluble Flt-1の産生を調節していると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Detection of fetal cells in the maternal kidney during gestation in the mouse2009

    • 著者名/発表者名
      Matsubara K, Uchida N, Matsubara Y, Hyodo S, Ito M
    • 雑誌名

      Tohoku J.Exp.Med. 218

      ページ: 107-113

    • NAID

      10025106255

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] HELLP症候群と妊娠高血圧症候群の病態. -HGF/c-met系-2009

    • 著者名/発表者名
      松原圭一, 伊藤昌春
    • 雑誌名

      日本産婦人科・新生児血液学会誌 18

      ページ: 1-11

    • NAID

      10026709704

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文] CD40Lを用いた妊娠高血圧症候群モデルマウスの作成. Vol.17, p232-2332009

    • 著者名/発表者名
      松原圭一, 松原裕子, 伊藤昌春
    • 雑誌名

      日本妊娠高血圧学会雑誌 17

      ページ: 232-233

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文] 妊娠高血圧症候群患者におけるpIClnの関与2008

    • 著者名/発表者名
      松原裕子, 松原圭一, 伊藤昌春
    • 雑誌名

      日本妊娠高血圧学会雑誌 16

      ページ: 27-30

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [雑誌論文] Endothelial progenitor cellと妊娠高血圧症候群2008

    • 著者名/発表者名
      松原圭一, 松原裕子, 伊藤昌春
    • 雑誌名

      日本妊娠高血圧学会雑誌 16

      ページ: 88-92

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] CD40Lを用いた妊娠高血圧症候群モデルマウスの作成2010

    • 著者名/発表者名
      松原圭一, 松原裕子, 兵頭慎治, 伊藤昌春
    • 学会等名
      第20回 腎と妊娠研究会
    • 発表場所
      アークホテル岡山
    • 年月日
      2010-03-06
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] Role of Endothelial Progenitor Cell in Preeclampsia-Vasculogenesis is impaired in the pathogenesis of preeclampsia.-2009

    • 著者名/発表者名
      松原圭一, 松原裕子, 伊藤昌春
    • 学会等名
      3rd SGI International Summit
    • 発表場所
      Sendai International Center
    • 年月日
      2009-11-13
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] CD40Lを用いた妊娠高血圧症候群モデルマウスの作成2009

    • 著者名/発表者名
      松原圭一, 松原裕子, 伊藤昌春
    • 学会等名
      第10回 日本妊娠高血圧学会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター
    • 年月日
      2009-08-28
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 「妊娠高血圧症候群の病態に迫る」 : Endothelial progenitor cellと妊娠高血圧症候群2008

    • 著者名/発表者名
      松原圭一, 松原裕子, 伊藤昌春
    • 学会等名
      第9回 日本妊娠高血圧学会 ワークショップ
    • 発表場所
      福島市
    • 年月日
      2008-10-12
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 妊娠高血圧症候群患者におけるpIClnの関与2008

    • 著者名/発表者名
      松原裕子, 松原圭一, 伊藤昌春
    • 学会等名
      第9回 日本妊娠高血圧学会
    • 発表場所
      福島市
    • 年月日
      2008-10-12
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 妊娠高血圧症候群(PIH)とHELLP症候群の病態-HGF/c-met系-2008

    • 著者名/発表者名
      松原圭一, 伊藤昌春
    • 学会等名
      第18回日本産婦人科・新生児血液学会 ワークショップ
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2008-06-28
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 妊娠高血圧症候群患者胎盤におけるpIClnの関与2008

    • 著者名/発表者名
      松原裕子, 松原圭一, 阿部恵美子, 伊藤昌春
    • 学会等名
      第60回 日本産科婦人科学会 学術講演会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2008-04-14
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 妊娠高血圧症候群患者臍帯血由来有核赤血球による血管内皮前駆細胞の増殖に対する影響2008

    • 著者名/発表者名
      松原圭一, 松原裕子, 阿部恵美子, 伊藤昌春
    • 学会等名
      第60回 日本産科婦人科学会 学術講演会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2008-04-14
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [図書] Chapter VI : Regulation of Endothelial Cell Proliferation by Estrogen in Reproductive Organs. In : Cell Growth Processes : New Research, Ed : Daiki Kimura.2008

    • 著者名/発表者名
      Keiichi Matsubara, Yuko Matsubara, Adam G King, Jing Zheng, Emiko Abe, Masaharu Ito, Ronald R Magness
    • 総ページ数
      237
    • 出版者
      Nova Science Publishers
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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