研究課題
基盤研究(C)
卵巣明細胞癌と形態学的に類似した腎臓明細胞癌の発生には癌抑制遺伝子であるvon Hippel-lindau(VHL)遺伝子の異常が深く関与していることが報告されている。VHL蛋白は酸素存在下ではユビキチンリガーゼとして機能し、転写因子であるHIF(hypoxia inducible factor)の分解に関わっている。最近、HIF2αはInt6/eIF3e/p48によって調節されていることが報告されたことから、卵巣癌におけるInt6,VHLおよびHIF-αサブニット発現を検討した。その結果、HIF-2α発現は良性および境界悪性腫瘍に比べ、癌で発現が増強した。さらに、卵巣癌においてHIF-2α発現は組織分化度、病期と相関して増強した(p=0.034,p=0.018)。卵巣癌の浸潤部ではHIF-2α発現陽性部位はInt6発現陰性であった。患者生存期間の比較では、HIF-2α発現陽性およびInt6陰性症例はHIF-2α発現陽性でInt6陽性の症例と比較して有意に予後不良であった(p=0.003)。Int6発現の有無によりHIF-2α発現陽性症例の中でも予後が異なることから、Int6の発現低下および、HIF-2発現亢進が卵巣癌の悪性度に関与している可能性が示唆された。
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