配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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研究概要 |
研究にはマウス中耳炎モデル動物(Mouse models of induced otitis media.Ryan AF,Ebmeyer J,Furukawa M,Pak K,Melhus A,Wasserman S,Chung W-H.Brain Res.26;1091(1):3-8,2006).を用いた。マウスに手術を施行し、右中耳にHaemophilus influenzae10^5個を注入した。Haemophilus influenzaeに感染したマウス中耳粘膜を時間経過(3h、6h、24h)で3グループに分けた。対照はHaemophilus influenzaeではなくPBSを注入した左中耳を用いた。対照も時間経過(3h、6h、24h)で3グループに分けた。時間経過(3h、6h、24h)で3グループに分けた中耳粘膜を摘出して試料とした。組織は-80℃に保存し、一部はパラホルムアルデハイドで固定し、OCT compoundで包埋した。Haemophilus influenzaeに感染した中耳粘膜および正常中耳粘膜より抽出したmRNAから、逆転写酵素にてcDNAを合成し、蛍光標識した。これをDNA arrayerによって作成したarrayに反応させ、hybridizationしたcDNAの有無をDNA array scannerを用いて検出した。これにより15,000の遺伝子発現を一度に解析し、候補遺伝子を検索した。候補遺伝子のmRNA量はリアルタイムPCRによって定量した。mRNAを試料から抽出し、特異的な塩基配列を有するプライマーを作成した。TaqMan PCRキットを用いて伸張反応でDNAポリメラーゼがプローブを分解し、その結果生成されたレポーター色素の蛍光強度をABI Prism 7700にて定量的に測定した。55,000の遺伝子発現をこれまで解析した。結果はHaemophilus influenzaeに感染したマウス中耳粘膜とPBSを注入したマウス中耳粘膜を時間経過(3h、6h、24h)で比較すると、3hでは発現が上昇している遺伝子群は513であり、発現が低下している遺伝子群はわずか2であった。6hでは発現が上昇している遺伝子群は658であり、発現が低下している遺伝子群は188であった。24hでは発現が上昇している遺伝子群は1350であり、発現が低下している遺伝子群は1632であった。
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