配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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研究概要 |
【目的】今回,新規に開発した充填量5mLの流体軸受式小型遠心ポンプTinyPumpの左心補助における生体適合性を,最小の市販遠心ポンプである目機装HPM-05(充填量25mL)と比較検討した.【方法】ウサギ(3.4-3.8kg)を2群:TinyPump群(T群,n=6),HPM-05群(H群n=5)とし,回路は無血充填,T群で25mL,H群で45mLの総充填量とした.左室心尖脱血,上行人動脈送血にて4時間,流量200mL/分の体外循環を行った.【結果】ポンプ流量を200mL/分で維持した結果.回転数はT群2210-2214rpm,H群1461-1463RPMを要しT群で有意に高い回転数であった(p<0.01).血行動態指標は両群間で差を認めなかった.体外術環開始前値に対する開始後のHbは全経過を通してT群で有意に高値であった.遊離Hbは両洋間で差を認めなかった.【結語】TinyPumpは既存の遠心ポンプと比較して遜色のない良好な生体適合性を示した.1.TinyPumpはHPM-05の約1/2の回路充填量であることを反映し,令経過を通して有憲に貧血を慨減することができた.2.TinyPumpはポンプヘッドの小や化により高い回転数を要するものの,溶血の進行はHPM-05と同程度であり許容しうるものであった.3.生化学検査値もTinyPumpとHPM-05でほぼ同等であり,明らかな臓器障害は認められなかった.
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