研究課題/領域番号 |
20592106
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
大浦 紀彦 杏林大学, 医学部, 講師 (40322424)
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研究分担者 |
柴田 政廣 芝浦工業大学, システム学部, 教授 (60158954)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 微小循環 / 褥瘡 / 創傷治癒 |
研究概要 |
当該研究の目的は(1)静的垂直応力(2)ずり応力(3)虚血再灌流障害の3つの影響を微小循環動態変化から明らかにし、褥瘡予防のための正確な基礎データを提供することにある。ラットによる睾丸挙筋を使ったモデルを作製し、生体顕微鏡下に血流が途絶する様子を観察可能になった。毛細血管の内圧である32mmHgで、毛細血管がつぶれ毛細血管が閉塞すると考えられていたが、実際に毛細血管がつぶれる圧力は高く、毛細血管は高い圧に耐えることが推察された。次に、ヒト皮膚微小循環観察をCCDビデオカメラと圧センサーを組み合わせて行った。80mmHgを越える圧力で、毛細血管は停止するが、毛細血管がつぶれて毛細血管の中の赤血球が描出されなくなる現象は観察されず、ヒト微小循環においても毛細血管が高い圧力に耐えることが示唆された。80mmHgで血流が停止する理由としては、静脈系の血管が動脈と比較して低い圧力でつぶれることが知られており、外力による血流の停止は、細静脈から小静脈レベルでの圧力負荷によると考えられた。さらに、ポリウレタンフィルムを皮膚表面に貼付し、水平報告のずり応力を負荷する実験系では、80mmHgよりも低値で血流が途絶することが確認でき、ずり応力は、表層の褥瘡発生においても、深く関与していることが示唆された。
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