研究課題/領域番号 |
20592217
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター) |
研究代表者 |
鈴木 隆二 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), 診断・治療研究室, 室長 (70373470)
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研究分担者 |
福井 尚志 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), 病態総合研究部, 研究部長 (10251258)
濱田 良樹 鶴見大学, 歯学部, 講師 (70247336)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2008年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 口腔扁平苔癬 / T細胞受容体 / T細胞レセプター / 粘膜免役 / 腫瘍 / TCRレパトア / 口腔粘膜増生 / 癌化 / 病態解明 |
研究概要 |
口腔扁平苔癬病変部に浸潤するTリンパ球に関する解析として、(1)TCRレパトア解析、(2)病変部のサイトカイン発現量解析、および(3)Epidermal Growth Factor Receptor(EGFR)familyと各リガンドを介したシグナル伝達機構の遺伝子発現解析を行った。TCRレパトア解析の結果から口腔扁平苔癬病変部に浸潤するT リンパ球はスーパー抗原の関与が示唆された。また、口腔扁平苔癬病変部の免疫状態をサイトカイン発現プロファイルおよび臨床症状を包括的に検討した結果、CD4陽性T細胞の優位な浸潤とIL-5,TNFαの発現増加が確認された。さらに、EGFR-family と各リガンドを介したシグナル伝達機構の遺伝子発現結果から、受容体ではEGFR、リガンドではAREG,EREG,HB-EGFの高発現が確認された。EGFR-リガンドが罹患部浸潤T細胞に濃染されていたことより、T細胞機能解析とEGFRシグナル伝達の関与を検討することにより、口腔扁平苔癬の総合的病態形成メカニズムの解明および悪性度や癌化率などの新規診断法の開発につながることが期待される結果となった。
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