研究課題/領域番号 |
20592245
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
柴田 直樹 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (60291770)
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研究分担者 |
中村 洋 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (40064878)
中島 美砂子 国立長寿医療研究センター, 口腔疾患研究部, 室長 (20207773)
渡邉 淳 (渡邊 淳) 国立長寿医療研究センター, 共同利用推進室, 室長 (90321843)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2008年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 歯髄炎治療薬 / 歯髄再生促進因子 / プロテオミクス / 質量分析 / 歯髄創傷治癒法 / ショットガン法 / 歯髄再生 / 血管新生 / MMP3 / 歯髄創傷治癒 |
研究概要 |
本研究は、歯髄創傷治癒モデルにおいて血管新生、歯髄創傷治癒・歯髄再生を促進する蛋白質を解析し、歯髄創傷時あるいは歯髄炎症時に、より早期に確実に歯髄再生に導く蛋白質療法を開発することを目的とする。当初の予定では、ラット歯髄創傷モデルを用いて、歯髄創傷治癒促進因子をプロテオーム解析により網羅的に解析する予定であったが、二次元電気泳動のためには、ラット切歯創傷時、創傷治癒途中、治癒後の歯髄から得られる蛋白量は十分ではなく、高い感度が得られなかったため、創傷治癒途中に特異的なスポットが得られなかった。よって、歯髄創傷治癒を促進する蛋白質は、歯髄幹細胞に対する遊走能が高いことが予想されたため、in vitroにおいて、TAXIScan-FLを用いた水平化学走化性分析において、様々な遊走因子とその濃度勾配によるヒト歯髄幹細胞の遊走能の違いを時間経過で観察した。その結果、BDNF は非常に早く、SDF-1およびbFGF も比較的早く、GDNF、VEGF、MMP3、G-CSFは徐々に遊走が進み、遊走細胞数は10ng/μlが最も多くみられた。このうち、G-CSF は、すでに造血幹細胞の骨髄から末梢血中への動員の効能により、医薬品として認可されているため、歯髄創傷治癒促進因子としての有用性をイヌ歯髄切断面にスポンゼルとともに適用した。その結果、100ngではほとんど効果がみられなかった。今後、濃度とscaffoldを変えて同様に検討する予定である。
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