研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は抜歯することなく採取できる歯髄中に含まれる、歯髄幹細胞の歯髄内での局在と、FGF添加培地での幹細胞の増殖および表面抗原の発現状態を調べる。また、培養した歯髄幹細胞をヌードラットに形成した人工歯周骨欠損内に移植した場合、形成される組織について組織学的に検索することを目的とした。その結果、(1)歯髄中に存在する細胞増殖活性が高い歯髄幹細胞と思われる細胞は歯冠部歯髄の中央部に存在していた。(2)FGFにより増幅培養した細胞の表面抗原はCD34 およびCD45 はネガティブであり、CD44およびCD90はポジティブであることが示された。(3)歯髄幹細胞を人工歯周骨欠損内に移植したところ実験群では結合組織性の付着が認められたが、歯槽骨の再生は認められなかった。今回の実験ではヒト歯髄幹細胞をラットの移植していることから免疫の問題等が考えられる。しかし、歯髄幹細胞を用いた歯周組織再生の可能性は示されたと考えられた。
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