研究課題/領域番号 |
20605023
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
博物館学
|
研究機関 | 兵庫県立人と自然の博物館 |
研究代表者 |
八木 剛 兵庫県立人と自然の博物館, 主任研究員 (40311485)
|
研究分担者 |
客野 尚志 兵庫県立人と自然の博物館, 自然・環境マネジメント研究部, 主任研究員 (80322725)
嶽山 洋志 兵庫県立人と自然の博物館, 自然・環境マネジメント研究部, 研究員 (40344387)
|
連携研究者 |
田原 直樹 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究, 所長 (50244695)
鈴木 武 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 研究員 (30254460)
|
研究期間 (年度) |
2008 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2008年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 自然系博物館 / 演示 / 総合的な学習の時間,参加型調査 / ミヤマアカネ / タンポポ / カタツムリ / パートナーシップ / 市民参加 / 展示 / 昆虫 / イタリア |
研究概要 |
一般市民・来館者と会話を行いながら、解説、講座、調査などを行うというコミュニケーションスタイルを「演示」と称し、静的な展示が主体の博物館において、「演示」がどのような役割を果たし、どのような効果があるかを、さまざまなプログラムを実践しながら調査した。 イタリア、台湾の博物館、国内の事例調査から、「演示」は、「展示」と相補的なものであると考えられた。館の持つ標本資料、展示資料の訴求力が高い館では、あまり「演示」プログラムを取り入れていないことが多かった。 兵庫県立人と自然の博物館を中心に、いくつかのプログラムを実施し、その効果を調査した。劇場型演示の一つとして、応募型の作品展を行い、ポスターや出展作品に出展者本人の顔写真を付した。顔写真を付すことだけで、出展者は「出演者」となり、出展意欲、出展に伴う学習意欲が高められたと思われる。野外調査型演示では、3つの事例を取り上げた。タンポポ調査は府県を超えた広域の調査、カタツムリは兵庫県全域の調査、ミヤマアカネは小学校区程度の広さのプロジェクトである。ミヤマアカネは、かつて兵庫県全域での参加型調査が行われており、その後、小学校区程度に絞り込み、学校と連携したプロジェクとが進められた。これにより、地域住民との密接な関係が生まれ、ミヤマアカネ祭などの、市民が主体の劇場型演示プログラムが派生した。 これらの研究成果は、兵庫県立人と自然の博物館での事業に継承していくとともに、さらなるプログラム開発、効果の測定につとめていきたい。
|