配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2010年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2008年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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研究概要 |
インジウム枯渇問題を解決する方策の一つとして,透明電極ITOを持たない有機発光素子を実現する方法に関して実験的及び理論的研究を行った.有機発光層を中心に持つ,モデル的な金属-誘電体-金属(MIM)構造を作製し,発光特性を測定した結果,透明電極の場合に比べて約25倍の発光強度増強が見出され,理論計算とも良く一致した.このような強度増強は,MIM構造特有の輻射的表面プラズモンの励起を介して発光するというメカニズムで,うまく説明できる.また,実用に近い有機EL素子構造に対してシミュレーションを行ったところ,ITO電極を銀電極に置き換えると,発光スペクトルが先鋭化し,光取り出し効率が大きく向上することが判明した.これらの結果は,透明電極ITOを用いずとも,高効率の発光素子が構築可能であることを示している.
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