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視覚刺激が「快」感情を生じる神経機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20650037
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 認知科学
研究機関京都大学

研究代表者

船橋 新太郎  京都大学, こころの未来研究センター, 教授 (00145830)

研究期間 (年度) 2008 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2010年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2009年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード感情 / 快感情 / 視覚刺激 / 前頭連合野 / 前頭葉眼窩部 / フラクタル図形 / 選好性 / サル / 快頭葉眼窩部 / 情動 / 嗜好性
研究概要

neutralな視覚刺激に対して、物理的な報酬とは無関係に生じるpositiveな感情の生成には脳のどの部位が関係しているのか、ヒトによって刺激の好みが異なるが、個体による選好性の違いはどのようなメカニズムで生じるのか、の疑問に対する解答を得るのが本研究の目的である。サルの前頭葉眼窩部や前頭連合野腹外側部より記録される単一ニューロン活動の解析により、これらの領域が報酬の予期や報酬出現の検出に関わっていることが明らかになっている。本研究では、選好性の強さが行動学的な検討で明らかになった70種類のフラクタル図形(選好性の高い20種類、選好性の低い20種類、中間の30種類)を使用し、これらの刺激に対する前頭葉眼窩部ニューロンの応答を解析した。約300個のニューロンの活動を記録し、解析した。個々のニューロンの刺激による選択性には著しいばらつきが見出されたが、選好性の異なる3つの刺激グループ間で応答の大きさを比較したところ、選好性の強さの違いにより応答の大きさの異なるニューロンが約30%存在した。多くのニューロンは選好性の強さに比例して応答も大きくなる傾向が見出されたが、少数のニューロンでは反比例し、選好性の低い刺激に対して大きな応答を示す傾向が見出された。選好性の強さの違いによる応答の違いは、いずれかの刺激グループの少数の刺激に対する強い応答によるものではなかった。このように、前頭葉眼窩部のニューロンの視覚刺激に対する応答の強さの変化は、行動学的に得られた刺激に対する選好性の違いと対応づけられることが明らかになった。したがって、neutralな視覚刺激に対する選好性の違いは、刺激に対する前頭葉眼窩部ニューロンの応答の違いにより説明されるのではないかと考えられる。

報告書

(3件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (3件)

  • [雑誌論文] Monkeys exhibit preference for biologically non-significant visual stimuli2009

    • 著者名/発表者名
      Takebayashi, M., Funahashi, S.
    • 雑誌名

      Psychologia 52

      ページ: 147-161

    • NAID

      130000137909

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Primate orbitofrontal neurons represent a degree of liking of visual stimuli.2010

    • 著者名/発表者名
      M.Takebayashi, S.Funahashi
    • 学会等名
      40^<th> Society for Neuroscience Meeting
    • 発表場所
      San Diego, USA
    • 年月日
      2010-11-14
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] Do monkeys exhibit preference for biologically meaningless fractal stimuli?2009

    • 著者名/発表者名
      Takebayashi, M., Funahashi, S.
    • 学会等名
      Annual Meeting of Society for Neuroscience
    • 発表場所
      シカゴ市国際会議場
    • 年月日
      2009-10-21
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] ワーキングメモリの実行に及ぼす情動の影響に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      竹林美佳, 船橋新太郎
    • 学会等名
      第6回日本ワーキングメモリ学会大会
    • 発表場所
      京都市
    • 年月日
      2009-03-07
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.users.iimc.kyoto-u.ac.jp/~z59035

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.users.iimc.kyoto-u.ac.jp/~z59035

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.users.iimc.kyoto-u.ac.jp/~z59035

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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