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小分子入力インターフェイスを備えた分子コンピュータの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20650044
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生体生命情報学
研究機関東京工業大学

研究代表者

木賀 大介  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 准教授 (30376587)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2009年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードDNAコンピュータ / 核酸 / 構成的生物学 / アプタマー / 細胞機能の再構成
研究概要

本研究の目的は、自律的に動作するDNAコンピュータに、生物にとって重要な小分子の存在を検知する入力インターフェイスを実装することにある。その特色は、生体高分子コンピュータが潜在的に持つ、天然の生命由来の物質を直接扱って解析する能力を顕在化させることにある。このシステム内の多段階の反応は容易にプログラム可能であり、さらに、多段階の反応が自律的に動作する。
この小分子を認識するインターフェイスでは、特定の小分子と結合することで起きるアロステリックリボザイムの自己切断の後、自律的に複数段階の反応が進行して、DNAコンピュータの入力となるRNAが生成する。まず、小分子との結合によりリボザイムの自己切断が起きると、リボザイム中でステムを組んでいた断片が解離する。その後、切断済みリボザイムに対して、解離した断片の代わりに一本鎖DNAが対合する。続いて、対合部位に存在するリボザイムの3'末端をプライマー、一本鎖DNAを鋳型として、DNAポリメラーゼによる反応が起きる。その結果、一本鎖DNAに存在したプロモーター配列と鋳型配列が二重鎖化され、転写反応が起きる。こうした一連の反応が自律的に進行することで、RNAが生成される。
最初に構築されたシステムでは、ジボザイムの切断活性や一本鎖DNAの対合に関して、小分子の有無によって3倍の反応効率の差を得られたが、転写量の差は2倍未満であった。配列の最適化や、核酸の末端の修飾を行うことで、切断活性や対合では10倍、転写量の差では3倍の差を生み出すことができた。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文] "ありえた生物"から生命を探る 合成生物学2009

    • 著者名/発表者名
      木賀大介
    • 雑誌名

      別冊日経サイエンス 生命の起源 その核心に迫る

      ページ: 90-99

    • NAID

      40015495899

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文] RNA oscillator : limit cycle oscillations based on artificial biochemical reactions2009

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Takinoue
    • 雑誌名

      New Generation Computing 27

      ページ: 107-127

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Programming Cells2008

    • 著者名/発表者名
      Daisuke KIGA
    • 雑誌名

      New Generation Computing 26

      ページ: 347-364

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 生物科学への構成的アプローチ-人工遺伝子回路の構築2008

    • 著者名/発表者名
      木賀大介
    • 雑誌名

      生体の科学 59

      ページ: 382-383

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 小分子の存在を認識して動作する自律型生体高分子コンピュータの構築2009

    • 著者名/発表者名
      鮎川翔太郎
    • 学会等名
      第4回無細胞生命科学研究会
    • 発表場所
      岐阜県下呂市
    • 年月日
      2009-11-17
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 小分子の存在に応じて活性化される試験管内の人工遺伝子回路2009

    • 著者名/発表者名
      木賀大介
    • 学会等名
      日本化学会 第24回生体機能関連化学シンポジウム,第12回バイオテクノロジー部会シンポジウム
    • 発表場所
      九州大学医学部
    • 年月日
      2009-09-14
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] アロステリックリボザイムを利用した小分子センサーにおけるシステム構造のデザイン2009

    • 著者名/発表者名
      鮎川翔太郎
    • 学会等名
      第11回日本RNA学会年会
    • 発表場所
      新潟県 朱鷺メッセ
    • 年月日
      2009-07-28
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 小分子の存在を検出して自律的に動作する生体分子コンピュータの構築2009

    • 著者名/発表者名
      木賀大介
    • 学会等名
      第11回日本RNA学会年会
    • 発表場所
      新潟県 朱鷺メッセ
    • 年月日
      2009-07-28
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] タンパク質の新規サブドメインの提案2009

    • 著者名/発表者名
      佐々木彰吾
    • 学会等名
      情報処理学会 バイオ情報学研究会
    • 発表場所
      沖縄県OIST Seaside House
    • 年月日
      2009-05-26
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 遺伝暗号や遺伝子ネットワークにありえたかたち2008

    • 著者名/発表者名
      木賀大介
    • 学会等名
      第1回アストロバイオロジーワークショップ
    • 発表場所
      神奈川県湘南国際村
    • 年月日
      2008-12-21
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 「生物」はどこまでの可能性を持つか:生体高分子を人工的に組み合わせることによる考察2008

    • 著者名/発表者名
      木賀大介
    • 学会等名
      極限環境微生物学会第9回シンポジウム
    • 発表場所
      東京大学本郷キャンパス
    • 年月日
      2008-07-11
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 細胞ウェアの物質的・生物学的側面2008

    • 著者名/発表者名
      木賀大介
    • 学会等名
      第21回回路とシステム軽井沢ワークショップ
    • 発表場所
      長野県軽井沢
    • 年月日
      2008-04-21
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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