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加齢に伴って眼と被毛色が変化する新奇自然発症突然変異マウスの系統確立と原因究明

研究課題

研究課題/領域番号 20650062
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 実験動物学
研究機関名古屋大学

研究代表者

石川 明  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 准教授 (20211724)

研究期間 (年度) 2008 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2010年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2009年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード育種学 / 遺伝子 / マウス / 被毛色 / 突然変異
研究概要

インドネシア産野生キャスタネウスマウスから発見した毛色突然変異遺伝子p^<cas>をC57BL/6J系統に導入し、B6.Cg-p^<cas>コンジェニック系統を樹立し維持している過程で、通常の突然変異形質とは異なり加齢に伴って眼・被毛色が黒くなる個体を発見した。本研究では、この新奇突然変異形質をもつ系統を新たに確立する、その遺伝様式と表現型の特徴を明らかにする、また原因遺伝子の探索を行うことを目的とした。本年度は、以下のことを実施した。
(1) 遺伝様式の推定と表現型の特徴解析:
昨年度に引き続き、CBA/N系統とB6.Cg-p^<cas>系統間のF2交雑群を生産した。生産したF2世代の中で、赤眼を示すp^<cas>ホモ型の個体が得られた。CBA/N系統はA/Aホモ型のアグーチ被毛色を示し、B6.Cg-p^<cas>系統はa/aのノンアグーチ被毛色を示すので、得られたF2世代のp^<cas>ホモ型はアグーチ被毛色のものとノンアグーチ被毛色のものに分離した。遺伝的背景がB6系統であるB6.Cg-p^<cas>系統の場合とは異なり、生後3-4ヶ月齢までに黒色に変化する個体は出現しなかった。しかし、生後1年を過ぎた頃に変色した個体が数匹出現した。こうして、劣性修飾遺伝子の連鎖解析は本研究期間内に実施することができなかった。しかし、交配実験の結果、CBA/N系統は、変色する時期を遅らせる修飾遺伝子を持っていることが示唆された。
(2) 遺伝子レベルの解析:
昨年度のOoa2のcDNAの塩基配列解析によって明らかとなった2つのエクソンの欠失部位をゲノムDNAの解析により特定することができた。その欠失部位の塩基配列は赤眼と黒眼個体間で全く同じであった。
(3) 新たな突然変異系統の確立:
コンジェニック系統とC57BL/6J間のF2個体群を基礎集団として、突然変異個体をF4世代まで経代することができた。

報告書

(3件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] インドネシア産野生マウスに発見された新規p対立遺伝子に関する遺伝学的研究2010

    • 著者名/発表者名
      山岸祐希、木下圭司、石川明
    • 学会等名
      第57回日本実験動物学会総会
    • 発表場所
      京都テルサ(京都市)
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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