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ナノテクノロジーと生活を結ぶヒューマンマテリアルの対話型評価システム

研究課題

研究課題/領域番号 20650118
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生活科学一般
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

鋤柄 佐千子  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (30216303)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2009年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード表面摩擦 / ケラチン / 接触感覚 / 力学特性 / シルク / 感性情報学
研究概要

天然物由来の材料を組み合わせて、生体適合性があり皮膚が直接触れても安全な新規材料、すなわちヒューマンマテリアルを作る。そして、将来これらの材料の使用感をものづくりにフィードバックするための人間の計測機能と機器分析データの相互補完システムの構築を目指した。
ヒューマンマテリアルとして、捲縮加工したラミー繊維のウェッブに、伸長特性を付与する目的でポリウレタンのナノファイバーを積層させた試料を作製し、伸長特性評価を行った。その結果、少量のポリウレタンナノファイバーでラミー繊維ウェッブの伸長特性が大きく向上し、また伸長のヒステリシスも小さくなることがわかった。水溶性卵殻膜(S-ESM)とポリビニルアルコール(PVA)または、ポリエチレンオキサイド(PEG)を混ぜ、エレクトロスピニング法で紡糸するための最適条件を見つけた。またこれらのウェッブはカテキンで処理することで水に不溶な材料になることもわかった。しかしながら、紡糸条件を見つけるのが困難であり、試料も少なかったため、物性試験までにはいたらなかった。これらの試料作製と平衡して、マイクロファイバーからなる布を試料とし、視覚情報と触覚情報の補完が材料評価に及ぼす影響を調べる官能検査を実施した。その結果、色の影響よりも触感の影響が大きく、手で触った時のマイクロファイバーの動きが快適な肌触り、しっとり感に大きく寄与することがわかった。そこで、ナノファイバーを含む本実験で作製した試料について、同様の検査を計画した。その際試料の量、強度の面で、官能検査に用いるための課題が明らかになった。昨年作製した羽毛を粉砕して作ったパウダーをコーティングしたフィルムは、基礎実験より水分吸収によって摩擦係数が増加することがわかったため、濡れた手でさわった時の滑り止め効果を調べるための実用試験を継続中である。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Morphology and Physical Properties of a Novel Ramie-PU Blended Nonwoven by Electrospinning : The Effect of Cosolvent Ratio2010

    • 著者名/発表者名
      ZHIQIN PENG, YOICHIRO YOSHIDA, SACHIKO SUKIGARA
    • 雑誌名

      Journal of Polymer Science : Part B : Polymer Physics Vol.48

      ページ: 1-14

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Surface Friction of Feather Powder Coated Films2009

    • 著者名/発表者名
      Sugamori Teruyuki, Kawaguchi Yoshihiro, Sukigara Sachiko
    • 雑誌名

      Journal of Textile Engineering Vol.55.No5

      ページ: 147-153

    • NAID

      10025408733

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Fabrication of Water-soluble Eggshell Membrane Nanofibers with Catechin by Electrospinning2009

    • 著者名/発表者名
      J.Kang, M.Kotaki, S.Sukigara
    • 学会等名
      THE 10TH ASIAN TEXTILE CONFERENCE
    • 発表場所
      信州大学 (上田市, 長野県)
    • 年月日
      2009-09-08
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] The relations of vision and tactile sensation for "shittori" characteristic of fabrics2009

    • 著者名/発表者名
      Yukari Tanaka, Sachiko Sukigara
    • 学会等名
      The 38^<th> Textile Research Symposium at Mt. Fuji Textile Machinery Society of Japan
    • 発表場所
      富士教育研修所、(裾野市、静岡県)
    • 年月日
      2009-09-04
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 羽毛ケラチン被覆材料の摩擦挙動2008

    • 著者名/発表者名
      菅森輝行, 鋤柄佐千子
    • 学会等名
      日本繊維機械学会(第61回 年次大会)
    • 発表場所
      大阪科学技術センター
    • 年月日
      2008-05-29
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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