研究課題/領域番号 |
20650148
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
余田 義彦 同志社女子大学, 学芸学部, 教授 (20191653)
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研究分担者 |
山野井 一夫 筑波学院大学, 経営情報学部, 准教授 (70230521)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2009年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 情報システム / eラーニング / SNS |
研究概要 |
家庭学習を支援する地域コミュニティの形成について、学習課題、協力の得やすさ、効果、効率、個人情報保護、安全などの面から検討を重ね、実行可能性と持続可能性の高いモデルを探った。当初考えていた不特定多数の住民参加を織り込んだ開放的なモデルは、検討の結果、安全面や運用面などで課題が多いことが明らかになった。そのため、学校のクラスをコミュニティの基本単位とすることにして学習者集団である児童に支援者集団である担任と保護者を加えたモデルを考えた。そして、平成22年度は新教育課程への対応としてそれまでの習得型学習支援に加え活用型や探究型学習の支援をも視野に入れたシステムのプロトタイピングを行った。 今回のプロトタイプでは、(1)習得・活用・探究型学習の支援、(2)学習状況のモニタリング支援、(3)情報のフィルタリング、(4)ポイント制を用いた協力促進などに対応した。研究協力校の協力を得てインスペクション法で評価した結果、プロトタイプは改良の余地が残されていることが明らかになった。学習のタイプ(習得型、活用型、探究型)の違いにより、児童、教員、保護者などの間での情報の流れや交流・支援のあり方を変えていく必要があるが、その方法論の検討が不十分でインストラクショナルデザインをベースにした再吟味が必要であった。また、年度更新に対応できるユーザ管理のあり方についても検討が必要であった。システムの完成度が不十分であったため、試行は小規模で実験的なものに留めざるをえなかった。しかし、教育支援におけるSNS活用の可能性と課題については確認でき、今後の研究へと繋げる見通しを得ることができた。
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