研究課題/領域番号 |
20651022
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境技術・環境材料
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
西村 和之 県立広島大学, 生命環境学部, 教授 (00261595)
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研究分担者 |
中島 大介 国立環境研究所, 環境リスク研究センター, 主任研究員 (10281411)
崎田 省吾 県立広島大学, 生命環境学部, 准教授 (80398099)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2009年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2008年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 変異原性試験 / MVOC / 堆肥 / 微生物群集解析 / 腐熟度判定法 |
研究概要 |
有機性廃棄物の再資源化技術として堆肥化が挙げられているが、重金属類以外で堆肥の安全性を評価する有効な指標は定められていない。 本研究では、変異原性活性を有する物質が微生物の代謝により堆肥化過程で生成していることから、微生物群集構造と発現する変異原性の関係を把握し、堆肥の安全性を評価する為の手法の構築を目指している。また、微生物群集の活動の度合いを微生物が産生する揮発性有機物質(MVOC)構成で評価することにより、より簡便な指標を見出すこととした。 下水汚泥と食品産業廃棄物を主原料とする2種の異なる堆肥化施設において採取した腐熟度の異なる試料では、フレームシフトシフト型の変異原活性と発酵umu試験による変異原性の発現が確認された。その発現に関与する微生物は、16SrDNAをターゲットとする微生物叢解析により探索を行った結果、検出された微生物の多くがBacteriumu cloneやcompost bacteriumと評価される未同定の微生物であった。また、堆肥からのMVOCの発生は、原料の発酵に伴う微生物の働きにより一次的に増大する段階があり、ethylisobutyrate、2-hexanoneや2-butanoneが検出されることになるが、それらは、発酵段階を経るに従い減少する傾向が認められ、発酵が終了した製品ではMVOCがほとんど検出されなくなると考えられた。
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