研究課題/領域番号 |
20651067
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 愛知大学 |
研究代表者 |
山本 茂紀 愛知大学, 短期大学部, 教授 (60461935)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2010年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2008年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 海女 / ジェンダーの視点 / 潜水科学の視点 / 海女小屋 / アワビ / 高齢化社会 / 後継者問題 |
研究概要 |
本研究の一番のポイントは、海女にできるだけ接し、海女から本音を引き出すことにあると思っていたので、4年目の本年も(予備調査の1年を含む)、時間の許す限り、愛知県から三重県鳥羽市の海女の町を訪ね、聞き取り調査等を継続して行った。 海女といえば、目(視力)は良いが耳(聴覚)は悪い(難聴)とよく言われ、実際に、オージオメーターでの測定結果(100余人の海女)もその通りであった。何故海女に難聴が多いのか、その原因の一つは海女達の多くが利用する「耳栓」にあると言う仮説を立てていたが、それを証明するために、海女と同じくらい潜水経験のある日本安全潜水協会所属のベテランダイバー162名(潜水回数、数100回~40,000回)についての調査を行った。結果は、耳栓をしているダイバーは皆無であり、161名は聴力に異常なしとの回答を得る事ができた。 海女の潜水時間(含インターバル)の調査は、漁獲物(アワビ、サザエ、ナマコ等)、潜水場所等を考慮しながら、一人10回の平均潜水時間を測定した。漁の時間が90分ほどと短いため一日に3名程しか測定できず時間を要したが、3町合計で100余名のデータを得ることができた 調査対象の3つの町では、当初、SCUBAダイビング機材の利用については可なり強い拒絶反応も見られたが、徐々に理解度が深まり、漁業組合の方から禁漁区内に於ける水中景観(海藻の育ち具合等)の写真撮影を依頼される事もあった。また、一つの町では、漁協組合理事より海女にSCUBAダイビングを教えて欲しいとの要請があり、7月にはSCUBAコースを開催して3名の海女にライセンスを出すまでに至っている。
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