研究課題/領域番号 |
20652014
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
芸術学・芸術史・芸術一般
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研究機関 | 京都嵯峨芸術大学 |
研究代表者 |
箱崎 睦昌 京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 教授 (90351379)
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研究分担者 |
仲 政明 京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 准教授 (50411327)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2009年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2008年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 通度寺 / 模写 / 文化財 / 朝鮮時代 / 三国合同 / シンポジウム / 彩色 / 壁画 / 韓国仏教壁画 / アタカマイト / ムールアイト / 多宝塔壁画 / 文化財建造物 / 装飾彩色 |
研究概要 |
当研究の成果発表として三カ国による模写作品の競作を主たる目的としており、平成21年8月台湾東海大学に、古色復元模写の進行状況の確認と平成21年12月本学において開催のシンポジウムの打合せを行った。また、9月には韓国通度寺聖宝博物館に現状模写完成作品の確認を行うと共に上記シンポジウムへの協力要請と打合せを行った。本学担当の復元模写制作は、前年度に続き上段及び下段部分の制作を行い、全体の調子を整えて完成した。 平成12年12月前年度予算繰り越し分及び本年度予算を用いて、「東アジアにおける古建造物彩色・壁画の保存と修復Vol.3-日本・韓国・台湾三国合同韓国通度寺霊山殿壁画模写成果発表-」と題して、本学ギャラリーにて、三カ国模写作品を展示すると共に、本学にてシンポジウムを開催した。講演者として、朝鮮時代仏教絵画が専門の韓国東亜大学教授朴銀卿氏を招聘し、基調講演として「朝鮮王朝の仏画の特色」の表題で講演して頂いた。また、成果発表として韓国の模写担当者である韓国伝統文化学校研修院講師金眠氏、台湾の模写責任者台湾東海大学助教授李貞慧氏、日本からは本研究共同研修者仲政明及び本学大学院修了生森本有佳が発表を行った。参加者150名弱と予想より少なかったことは、残念ではあったが、講演者によるパネルディスカッションでは各国の模写の考え方、韓国仏画の表現様式又その時代的変遷、それに伴う絵具等の画材の研究成果が討論され、一定の成果を上げることが出来たと考える。尚、開催に伴い、要旨集を発刊した。(別紙添付) また、本シンポジウム開催に伴い、朝日新聞、読売新聞、京都新聞三紙に掲載されており、平成22年度5月には韓国通度寺聖宝博物館においてシンポジウムが開催された。本年度中に台湾東海大学においても、本研究関連シンポジウムが開催される予定であり、一定の社会的還元が出来たと考えている。
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