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「厚生芸術」の萌芽的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20652016
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 芸術学・芸術史・芸術一般
研究機関栃木県立美術館

研究代表者

山本 和弘  栃木県立美術館, 学芸課, 特別研究員 (30360473)

研究期間 (年度) 2008 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2010年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2009年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード芸術諸学 / 美学 / 厚生芸術 / アウトサイダー・アート / 少子高齢化 / 芸術教育 / 芸術 / 環境倫理 / 医療福祉 / 教育 / 芸術経済 / 芸術福祉
研究概要

少子高齢化社会において芸術が高齢者や障害者、病人を治癒するのみならず、社会そのものをも治癒する「効能」をもっていることを1)ヨーゼフ・ボイスの社会彫刻2)アウトサイダー・アート3)環境倫理学の横断的かつ学際的研究によって明らかにし、《厚生芸術》という新しい概念が21世紀の芸術と社会において極めて有効な概念であることを理論と実践現場の双方から理論化、概念化する。
平成22年度は1)ヨーゼフ・ボイスの思想を光学に偏向した旧来の芸術を批判した熱学的芸術としてとらえ直し、「社会彫刻」概念を創造的資本論として再解釈する研究を中心軸として2)芸術の社会的役割を「芸術の効用再考」、「厚生芸術=芸術(教育+医療・福祉+環境)」「芸術という労働市場」の三方向から文献によって定立し直すとともに、それらをアウトサイダー・アートと厚生(福祉)経済学との連関からも多層的研究を深めた。結果として、これらの背景になっている物理学における熱学が近代社会を駆動する基盤となったことを確認し、ボイスの芸術がまさにこの熱学の導入によって、芸術が社会的に有用なものであることを目指すものであることを解明するにいたった。
少子高齢社会の厚生を創造性が支えることはすでにヨーゼフ・ボイスの芸術が示したとおりであるが、21世紀の社会では従来型とは異なる社会的意義を担った新たなタイプのアーティストの出現が望まれる環境になってきている。
以上の理論的研究は堅冷化していない若い創造性へと接続される必要があるために、芸術系大学での実践プログラムとして大学が革新されるべきことを本研究の成果報告書としてまとめた。タイトルは以下のとおりである。
「厚生芸術の萌芽的研究 少子高齢化社会における社会厚生のための熱学思想と創造的資本論の接続による実践美学試論」

報告書

(3件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2011 2010 2009

すべて 雑誌論文 (5件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 厚生芸術の萌芽的研究 少子高齢化社会における社会厚生のための熱学思想と創造的資本論の接続による実践美学試論2011

    • 著者名/発表者名
      山本和弘
    • 雑誌名

      平成20-22年度科学研究費補助金研究成果報告書

      ページ: 1-22

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [雑誌論文] ズィビレ-消滅国家と写真2011

    • 著者名/発表者名
      山本和弘
    • 雑誌名

      ズィビレ・ベルゲマン展カタログ

      ページ: 19-21

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [雑誌論文] タムラサトル-機会仕掛けのディスポール、あるいは不穏な因果律2010

    • 著者名/発表者名
      山本和弘
    • 雑誌名

      タムラサトル展カタログ

      ページ: 2-4

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [雑誌論文] ヨーゼフ・ボイスのユートピア思想、あるいは総合芸術としての社会2010

    • 著者名/発表者名
      山本和弘
    • 雑誌名

      水戸芸術館編「ヨーゼフ・ボイス よみがえる革命」

      ページ: 128-139

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文] 医療福祉と芸術2010

    • 著者名/発表者名
      山本和弘
    • 雑誌名

      名古屋造形大学編「やさしい美術」報告書

      ページ: 4-7

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 若江漢字と光学的彫刻2011

    • 著者名/発表者名
      山本和弘
    • 学会等名
      横須賀市美術館
    • 発表場所
      横須賀市美術館
    • 年月日
      2011-03-06
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] サイレント・プロパガンダ-米国におけるボイス黙殺史の研究2010

    • 著者名/発表者名
      山本和弘
    • 学会等名
      プロパガンダと芸術研究会
    • 発表場所
      首都大学東京
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [図書] 循環型社会における美の無常と芸術家の冒険性2009

    • 著者名/発表者名
      山本和弘 Kazuhiro Yamamoto
    • 総ページ数
      36
    • 出版者
      Verlag Galerie Der Spiegel, Koeln
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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