研究課題/領域番号 |
20652047
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小関 隆 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (10240748)
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研究分担者 |
山室 信一 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (10114703)
岡田 暁生 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (70243136)
王寺 賢太 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (90402809)
伊藤 順二 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (80381705)
久保 昭博 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (60432324)
藤原 辰史 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (00362400)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2009年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2008年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 第一次世界大戦 / 現代世界 / グローバル連関 / 総力戦 / 文化交流 / 文化連関 |
研究概要 |
計画が課題とするのは、第一次世界大戦をグローバル連関の視点から再検討し、この戦争が現代社会の枠組みの成立に対して与えたインパクトを明らかにすることである。第一次大戦には多様なアプローチが可能であるが、本計画では、それがヨーロッパ圏のみならずいわば「世界性」を帯びた戦争としてグローバルに影響を及ぼす出来事だったこと、政治・経済だけでなく、社会のあり方や人間の心性や感性までも根底から新たに規定し直す出来事だったこと、人類史上初の総力戦と呼ばれるべき出来事だったこと、そして、いわゆる大戦間期や第二次世界大戦との接続において理解されるべき出来事だったこと、という4つの切り口がとりわけ重視されるべきとの認識に達した。メンバーの研究成果が報告される定例の場となったのは、毎月二回の頻度で開催された京都大学人文科学研究所の研究会であり、その内容の多くは各々の論文や学会報告に具体化されている。また、2009年10月24日の日本音楽学会全国大会では、岡田・小関・久保によって「第一次世界大戦と音楽史」と題するシンポジウムが企画され、活発な討論を喚起する場となった。さらに、人文書院との間で、ブックレット・シリーズ「第一次世界大戦を考える(仮題)」の刊行が合意され、現在、第一回配本となる6冊(小関・山室・岡田・久保・藤原、および本計画の分担者でない者1人)の準備が進行中である。具体的なテーマとなっているのは、イギリスの徴兵制と兵役拒否運動、大戦後の日本社会、大戦期のドイツ音楽、大戦末期のドイツにおける飢餓問題、大戦後のフランス文学、等である。
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