研究課題/領域番号 |
20652050
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
三澤 真美恵 日本大学, 文理学部, 准教授 (90386706)
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研究分担者 |
古川 隆久 日本大学, 文理学部, 教授 (70253028)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2009年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2008年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 東アジア史 / 台湾 / 文化政策 / 映画フィルム史料 |
研究概要 |
本科研では国立台湾歴史博物館(以下「台史博」)との共同国際研究プロジェクトとして、新たに発見された植民地期台湾の映画フィルム(2010年3月現在175本)および映画検閲脚本138点を歴史学的手法によって整理分析し、文献資料だけでは捉えることのできない日台双方の歴史記述の空白を埋めると共に、視聴覚史料の歴史研究利用に関する方法論を確立することを目的としている。 上記目的遂行のため、2009年度は昨年度行った分類に基づき台史博のみが所蔵する希少性の高い史料(1群)の採録作業を進め、日本に所蔵が確認できない映画の脚本については内容の活字化、入力作業をすべて完了した。ただし予算の関係で植民地期台湾に直接関連する内容の脚本のみ校正を行い、その他は未校正のままである。また、映像資料についても台史博のみが所蔵する分については、音声・字幕・画像の活字化、入力作業をほぼ完了した。ただし、これも予算の関係で未校正データのままである。 上記の史料整理作業と同時に、このプロジェクトに参加する研究者、すなわち三澤、古川のほか、連携研究者の栩木章(東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員・映画室長)、山内文登(現国立台湾大学音楽学研究所助理教授)らと共に、7月12日(日)には中国語圏映画史研究者3名(劉文兵、阿部範之、菅原慶乃)を招聘して映画史研究の方法論を中心とした研究会を行い、9月26日には台湾から陳怡宏(台史博助理研究員・連携研究者)および呉密察(成功大学教授・前台史博館長・連携研究者)を招聘し、韓国から鄭〓樺(韓国映像資料院研究員)の参加を得て、これまでの研究の総括として国際ワークショップ「植民地期台湾の映画フィルム史料に関する研究」を開催し、広く成果を公開すると共に、今後さらに異なる植民地間の比較研究を行っていくことを射程に入れ、映像史料に関する方法論についても検討を加えた。
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