研究課題/領域番号 |
20653018
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
塩谷 昌史 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教 (70312684)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2009年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 露清貿易 / 山西商人 / キャフタ貿易 / 中国茶 / ロシア製綿織物 / 茶貿易 / シベリア商人 / キャフダ / 中国 / ロシア |
研究概要 |
露清貿易に関わる従来の研究をまとめ、ウラン・ウデ(ロシア)で刊行されている学術雑誌『内陸アジアの人文研究』にロシア語論文を投稿したところ、平成22年4月に雑誌に掲載された。平成22年6月にロシア国立図書館(在サンクト・ペテルブルク)を訪れ、露清貿易と関わる、『ウラジーミル新聞』(1838-60年)の記事を閲覧した。そのことにより、露清のキャフタ貿易を通じて、ロシア製綿織物がどのように清に輸出されたかを確認した。この調査の結果を現在、論文にまとめており、平成23年度中に学術雑誌に投稿する予定である。 平成22年12月4日に日本大学文理学部で開催された、近代東北アジア地域史研究会20周年記念大会に、招待講演者として招かれ、「東北アジアにおける蒸気機関の導入と流通の革新」と題して講演を行った。これは19世紀の100年間に生じたロシアとアジア間の流通の変化を論じたものであり、本研究課題で検討した、山西商人が関わった露清貿易の研究も講演で触れた。講演内容は、近代東北アジア地域史研究会の雑誌NEWS LETTERに23年度内に掲載される予定である。 平成22年12月22日には、モスクワ大学歴史学部・経済史研究センターの定例研究会に招かれ、「ロシア更紗とアジア貿易」という題目で研究報告を行った。これは19世紀にロシア更紗がアジア商人によりアジア地域に輸出されるが、その全体像を俯瞰した報告を行った。その報告の中で、露清貿易に従事した山西商人の役割を紹介した。報告内容は、モスクワ大学・経済史センターが毎年出版する年報にロシア語で掲載される予定である。
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