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福祉経営におけるサービスの質の向上をめざす契約のあり方の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20653036
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 社会福祉学
研究機関田園調布学園大学

研究代表者

金井 守  田園調布学園大学, 人間福祉学部・社会福祉学科, 教授 (90382572)

研究期間 (年度) 2008 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2010年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2009年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2008年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードサービスの質 / 福祉・介護サービス利用 / 権利擁護 / 権利主体 / 市民法 / 権利主張 / ドイツ介護契約 / 契約システム / 消費者保護 / サービスの質の確保 / 質的調査 / 契約関係 / 契約の空洞化 / ドイツ介護保険制度 / サービス利用契約 / サービスの質の検査 / 契約書 / 契約締結 / 契約実施体制 / 契約過程 / 契約環境
研究概要

研究3年目の22年度は、これまでの研究成果をソーシャルワーク世界会議、社会福祉学会で発表した。また、サービスの質と権利擁護に関係しサービス利用契約の現状と課題を探るため、7施設・1団体を訪問し、事業者へのヒアリングを行い、契約書等の資料を収集した。さらに、これらの分析を行い、民法や権利擁護その他の文献研究を通して3カ年の研究のまとめに取り組んだ。
(1) サービス提供事業者の契約に対する取り組みについて、事業者等へのヒアリング、収集した契約書等から以下のことが認められた。(1)事業者が、利用者との契約を通した権利義務関係の発生の意義を認め、契約締結をサービス利用の主要な入口として評価していること。(2)利用者の契約締結の支援、利用料支払い、入院や退所時の支援など契約を取巻く生活状況に課題があること。(3)身体拘束の禁止等国が定めた運営基準に基づく規定を除き、契約書の中にサービスの質に直接的に触れる規定が見あたらず、サービスの質の担保に課題があること。
(2) 収集した契約書等資料の分析や文献研究の結果、以下の点が認められた。(1)利用者はサービスの受け手の地位から契約を通して権利主体としての地位を獲得したこと。(2)福祉・介護サービスの利用が契約関係を通して市民法上の権利として認められること。(3)利用者の契約締結能力、代弁、身上監護など、利用者の権利擁護が課題であること。(4)権利擁護ネットワークの構築を通してコミュニティー強化を展望。
(3) 理論上の課題として、以下の点が挙げられる。(1)契約を通した福祉・介護サービスの利用への転換は、福祉・介護領域におけるパラダイム転換を伴う重要で基本的な変化であること、(2)福祉・介護サービス利用者が権利主体として認められることから、事業者・家族等の関係者は利用者の権利擁護に努める責任が生じていること、(3)市民法を中心とする「権利・法」概念とそのシステムが福祉・介護領域に進出したことから、福祉・介護領域では、利用者の権利主張と権利擁護が重要な課題として浮上していること。

報告書

(3件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] ドイツにおける介護契約とサービスの質の保証-日本のサービス利用契約に対する示唆-2010

    • 著者名/発表者名
      金井守
    • 雑誌名

      田園調布学園大学紀要 第4号

      ページ: 19-32

    • NAID

      120005887902

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文] 2008年ドイツ介護保険制度改革の意味するもの2009

    • 著者名/発表者名
      金井 守
    • 雑誌名

      田園調布学園大学紀要 第3号

      ページ: 37-50

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 社会福祉における公的保障システムと私的契約システムの境界について考える2010

    • 著者名/発表者名
      金井 守
    • 学会等名
      第58回日本社会福祉学会全国大会
    • 発表場所
      日本福祉大学美浜キャンパス
    • 年月日
      2010-10-10
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] Present meaning of contracts to utilize social services in Japan2010

    • 著者名/発表者名
      金井守・金井直子
    • 学会等名
      ソーシャルワーク世界会議
    • 発表場所
      香港
    • 年月日
      2010-06-12
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] Meaning for utilization of social-services by contract-systems(契約システムによる公的福祉サービス利用の意義~日本とドイツの公的介護保険制度の現状からの考察))2009

    • 著者名/発表者名
      金井守、金井直子
    • 学会等名
      第20回アジア・太平洋ソーシャルワーク会議、同社会福祉教育会議合同会議
    • 発表場所
      オークランドコンベンションセンター(ニュージーランド)
    • 年月日
      2009-11-12
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] ドイツにおける介護契約とサービスの質の保証-日本に対する示唆-2009

    • 著者名/発表者名
      金井守、金井直子
    • 学会等名
      日本社会福祉学会第57回全国大会
    • 発表場所
      法政大学多摩キャンパス
    • 年月日
      2009-10-10
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 契約を通したサービスの質向上の可能性2008

    • 著者名/発表者名
      金井 守金井直子
    • 学会等名
      日本社会福祉学会
    • 発表場所
      岡山県立大学
    • 年月日
      2008-10-12
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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