研究課題/領域番号 |
20653044
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 川村学園女子大学 |
研究代表者 |
蓮見 元子 川村学園女子大学, 教育学部, 教授 (60156304)
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研究分担者 |
北原 靖子 川村学園女子大学, 文学部, 教授 (60221917)
浅井 義弘 川村学園女子大学, 教育学部, 教授 (20059801)
川嶋 健太郎 川村学園女子大学, 文学部, 非常勤講師 (80360204)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 放課後子ども教室 / 放課後子どもプラン / タッチパネル式アンケート / 臨床心理面接 / 観察法 / 自己点検評価 / 児童 / 異年齢コミュニケーション / ボランティア / 多角的な調査手法 / 異学年児童間コミュニケーション |
研究概要 |
放課後子ども教室での行動観察からスタッフやボランティアの環境調整によって、児童の活動が充実することが確認された。全校児童へのアンケートの結果、低学年では読み上げや記入指示が不可欠であり、質問や回答形式を極力具体化すべきことが明らかとなった。今年度の研究の成果である「子どもの声を聴いて自己点検評価に活かすシステム」は、RFIDカードとタッチパネルPCを用いたアンケートシステムで、その特徴は、(a) 安価である:非接触型ICカード、ICカードリーダー、ノートPCを採用(b) 児童が回答しやすい:文字および音声で質問と選択肢が提示され、回答はタッチパネルを指で触る(c) データ収集が容易:回答や回答時間が自動的に記録され、利用しやすいcsv形式で出力される。(d) Microsoft Excelを用いるため質問項目の設定が容易、などである。夏休み中(7月)と平日(9月)1週問ずつ連続して、入室時と退室時にアンケートを実施し,来室の理由、遊び場の選択と実際,不快な出来事の有無,満足度の変化を測定した。児童122人が協力した。RFIDカードに番号を入力し、回答児童を特定する方法を採用した。アンケート開始時刻が測定され、自動的に回答時間や滞在時間が計算された。 本システムは児童を対象として継続的にアンケートの実施が可能である点で画期的である。例えばある活動が魅力的であり効果的であるかについては実施しただけでは不明である。参加率・満足度などの指標を継続的に測定し、その変化を読み取ることで判断すべきであろう。今後は,たとえば、児童によるいたずらや乱暴な操作、繰り返しにより飽きてしまうことなどへの工夫が必要となろう。また、児童の参加・帰宅の確認機能を付加することやアクティブ型RFIDと併用するシステムを作成することで,より確実な安全管理を行うことも可能である。一方、回答時のプライバシー保護やアンケート協力を維持する工夫などが今後の検討課題とされた。
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