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戦前・戦中・戦後の児童雑誌掲載作品に見る山之口獏・伊波南哲の児童観の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20653059
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関至学館大学

研究代表者

斎木 喜美子 (齋木 喜美子)  至学館大学, 人文学部, 教授 (30387633)

研究期間 (年度) 2008 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2010年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2009年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード戦前・戦中・戦後 / 沖縄 / 郷土観 / 山之口貘 / 伊波南哲 / 児童観 / 児童雑誌 / 児童文学 / 山之口獏
研究概要

本研究の意義は、日本の近・現代児童文学研究においてほとんど注目されてこなかった沖縄の児童文学に着目した点にある。本研究ではまず第一に、沖縄においても大人の文学のみが注目されてきた山之口貘と伊波南哲の児童文学作品を発掘し、書誌事項を明らかにする。第二に文学者の生育史、教育史と当時の教育界の動向とを重ね合わせ、さらに周囲への聞きとりも網羅しながら両者の児童観や作品の持つ歴史的意味を分析・考察することを目指してきた。本年度は研究の総決算として以下の点で研究成果をあげることができた。
1. 伊波南哲、山之口貘の児童雑誌の掲載作品について追加調査を行い、新たな資料発掘も含めてリスト化した。
2. 伊波南哲、山之口貘の児童雑誌掲載作品を手がかりにしながら作家としての戦前・戦中・戦後の歩みをたどり、郷土を背景にした「子ども観」と「教育観」を明らかにした。
3. 研究会にて研究発表を行い、さらに論文を執筆して研究成果を世に問うことができた。
4. 児童雑誌掲載作品の調査と合わせて、すでに絶版になっている山之口貘、伊波南哲の著書を古書店等で入手し、資料収集に努めた。
今年度が最終年度であったため、山之口貘・伊波南哲の作品主題、子ども観、教育観の差異を比較しつつ、両者に共通の郷土観、沖縄特有の時代的制約についても言及した。とりわけ山之口貘に関しては、これまでまったく知られていなかった作品情報を琉球新報朝刊(2010年10月25日)にて公表したことが成果として特筆できる。

報告書

(3件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 伊波南哲の児童文学作品における教育観と子どもへのまなざし2010

    • 著者名/発表者名
      齋木喜美子
    • 雑誌名

      中京女子大学子ども文化学研究

      巻: 第17号 ページ: 11-26

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 伊波南哲の児童文学-戦中の児童雑誌掲載作品を中心に-2010

    • 著者名/発表者名
      齋木喜美子
    • 雑誌名

      児童文学研究 第42号

      ページ: 13-28

    • NAID

      40018719520

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 山之口貘の児童文学(詩作品)に関する一考察2009

    • 著者名/発表者名
      齋木喜美子
    • 学会等名
      日本児童文学学会
    • 発表場所
      北星学園大学(北海道)
    • 年月日
      2009-10-25
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 伊波南哲作品の戦前・戦中・戦後〜児童雑誌掲載作品を手がかりとして2008

    • 著者名/発表者名
      齋木 喜美子
    • 学会等名
      日本児童文学学会
    • 発表場所
      愛知淑徳大学
    • 年月日
      2008-10-12
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [図書] 児童教育学を創る 福山市立大学開学記念論集(「山之口狼の児童文学」を執筆)2011

    • 著者名/発表者名
      福山市立大学開学記念論集編集委員会編・齋木喜美子
    • 出版者
      児島書店
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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