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接合梁の損傷同定逆問題と固有値問題

研究課題

研究課題/領域番号 20654009
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 数学一般(含確率論・統計数学)
研究機関北海道大学

研究代表者

中村 玄  北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (50118535)

研究分担者 神保 秀一  北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (80201565)
研究期間 (年度) 2008 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2010年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2009年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2008年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード鉄・コンクリート接合梁 / 損傷同定 / 最小二乗法 / 固有値の摂動公式 / 固有関数の摂動公式 / 逆問題 / 非破壊検査 / 橋梁 / 固有値 / 固有関数 / 摂動 / 接合梁 / 損傷 / 共役勾配法
研究概要

本研究は、橋梁の基本ユニットである鉄梁とコンクリート梁が接合された接合梁の損傷の非破壊検査法に関するものである。計測データは、インパクトハンマーテストで得られる約3~5個程度の固有値と固有関数の鉛直変位成分である。そしてデータ解析手法に用いるモデル方程式は、接合梁の振動方程式である。橋の損傷は、このモデル方程式のある係数(以下ボルト係数とよぶ)の値の低減として表される。ボルト係数は二つの係数kとμからなる。kとμはそれぞれ鉄梁とコンクリート梁を接合するボルトのせん断剛性と軸剛性に相当する。データ解析手法は、理論解析により得られたモデル方程式の固有値と固有関数の鉛直変位成分の摂動公式を用いた最小二乗汎関数(データ値に対するモデル方程式を用いた理論計算値の残差の二条)の最小化に基づく。
前年度より開始した数値データに対するデータ解析の知見を基に、平成22年度は実験データに対して本研究のデータ解析手法の有効性を検証した。即ち接合梁に人為的に4段階の損傷(段階が上がるごとに損傷の程度は大きい)を加え、それぞれの損傷段階の計測データに対して本研究のデータ解析手法を適用した。その結果、損傷レベル3以上では、μの同定値に明らかな低減が見られ、損傷箇所の特定とμ値の低減同定に役立つことが分かった。しかしkの同定値は、振動しておりk値の低減を明確に特定するだけの信頼性は得られなかった。
有効性の検証に関しては、本研究のデータ解析手法は、実用的な手法になり得るとの結論である。

報告書

(3件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Inverse Spectral Problem for Identifying Damage in Steel-Concrete Composite Beams2010

    • 著者名/発表者名
      中村玄
    • 学会等名
      日本土木学会、第13回応用力学シンポジウム
    • 発表場所
      北海道大学 招待講演
    • 年月日
      2010-08-31
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] Numerical method for detecting damage in a steel-concrete composite beam by finite eigenvalue measurements2009

    • 著者名/発表者名
      Kenji Shirota
    • 学会等名
      Inverse Problems and its Applications
    • 発表場所
      Hanbat National Univ.Daejeon, Korea
    • 年月日
      2009-08-19
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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