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ガラス表面に吸着したアルカリ原子の光誘起脱離現象の解明とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 20654037
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 原子・分子・量子エレクトロニクス
研究機関東京農工大学

研究代表者

畠山 温  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 特任准教授 (70345073)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード表面 / 光誘起原子脱離 / アルカリ原子 / ガラス
研究概要

本年度は,昨年度までに組み上がった実験装置に改良を施した後、光誘起原子脱離のデータを取得し解析を行った。これらの実験の過程で,ガラス基板がアルカリ金属の蒸着により改質することも明らかになった。
【光誘起脱離量と吸着量の関係】
昨年度までにガラス基板にルビジウム原子を吸着させ、その吸着量を昇温脱離法で調べ、そこに紫外光を照射し脱離を起こしてそれを検出することが一通りできるようになった。今年度前半に、これらの実験過程の一つ一つの制御性や再現性を高める改良をまず行った。その改良に基づき実験を行い,アルカリ原子の石英基板への吸着量と光誘起脱離量との関係を定性的に調べることができた。用いた光の波長は365nmの紫外光の一種類であったが,ある吸着量の付近で脱離量が最も多くなるような振る舞いが観測された。定量的な理解にはさらにデータの取得が必要である。
【ガラス基板の改質】
アルカリ金属を石英基板に蒸着して実験を繰り返しているうちに,当初とは異なる結果が得られるようになってきた。このため,アルカリ金属による石英の改質を疑い,学内外の分析装置(X線光電子分光装置:XPS)を用いて表面の解析を行った。その結果,アルカリ原子が石英ガラスの内部まで浸透していることが分かった。これはこの研究が想定しているアルカリ蒸気セル内部でも起こっていることが推測され,そこでの光誘起脱離現象を解明する上で見過ごしてはならない極めて重要な事項であると考えている。このアルカリ原子のガラス内部への拡散が光脱離に及ぼす影響についての理解は今後の課題である。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [学会発表] Rb原子の光誘起脱離2009

    • 著者名/発表者名
      北上景一, 畠山温
    • 学会等名
      日本物理学会2009年秋季大会
    • 発表場所
      熊本県
    • 年月日
      2009-09-27
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://amo.lab.tuat.ac.jp

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://amo.lab.tuat.ac.jp

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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