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導電性高分子ポリジメチルアミノピロールの合成と特異物性・機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 20655028
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 機能物質化学
研究機関東京大学

研究代表者

西原 寛  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (70156090)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2009年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2008年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード導電性高分子 / 磁性 / エレクトロクロミズム / レドックス / 薄膜
研究概要

本研究では導電性高分子でありながら、平坦バンド強磁性体の候補であり、特異な物性を示すポリ[1-(N,N-ジメチルアミノ)ピロール]を研究対象とした。その基礎物性の解明を行なうとともに、エレクトロクロミック材料および磁気材料としての応用性を評価、探求した。具体的には、まず、ポリ[1-(N,N-ジメチルアミノ)ピロール]の重合度の高い成分の単離を行い、4量体をn-BuLi/t-BuOK/THFを用いてリチオ化し、NiCl_2(dpppe)を用いて重合することにより、16量体を4%、20量体を3%得た。それらは^1H NMRおよびESI-MSスペクトルにより同定した。
次に、これまでの研究で、1)4,6,8量体の2電子酸化体はEPR不活性だが、10,12量体の4電子酸化体の固体試料は5KにおいてEPR活性であり、g=2にナローイングを起こしたシグナルを与えるが、g=4付近等の高スピン状態を示すシグナルは現れないこと;2)スピン密度は一オリゴマー分子あたり3程度あり、複数のスピンが「常磁性」的に存在すること;3)溶媒ガラス中の測定では、スピン密度は固体粉末状態より小さく、溶媒に依存し、EPRスペクトルにはg=2のシグナルのみしか現れないこと、を見出してきたので、これらをさらに検証して物性を解明するにはSQUIDを用いる磁性測定を試みた。しかし、酸化状態生成の再現性と固体としての単離等が難しく、まだ結論を出すには至っていない。今後、数回の測定を行い、特異な磁性を解明する計画である。
エロクトロクロミズムについては、中性状態の無色から酸化状態の青色に大きく色変化を起こすことを明らかにした

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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